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知らない人

ザラの部屋が在った棟は、立ち入り禁止となった。修理の為沢山の業者が入り、毎日忙しい。ザラが好意で直そうか?と、聞かれたが断った。財政は厳しいが、国民の懐に還元できた方が良いし、何よりザラにそういう事を求めるのは何か違うと思ったからだ。何もお返しできないのに貰うだけと言うのは、友達に成りたい僕としては違うかな?と思った。

それはそうと、少しずつ落ち着いてきたので、勉強会を再開することとなった。

アルテアは、業者に付き指示を出している為、クリスティアがその席に着くこととなった。

二人で並んで勉強何て子供の頃以来なので、ちょっと嬉しい。クリスティアも、此方を見てにっこりと微笑んでいる。めちゃくちゃ可愛い。

ヴァブは僅かだが、色を取り戻しつつあった。でも、初めて会った時に戻るには、数百年掛かるんだそうだ。よほどの魔導書を取り込まない限り。

ザラの話によれば、そのよほどの魔導書は、世界に何冊か有るそうだ。ザラの友人は其を作ることの出来る数少ない魔導師で魔法使いなんだそう。すごい人と友達なんですね?一度お会いしてみたいです。その友人は、今弟子をとっていて教えるのに忙しいらしく、暫く会えてないんだって。凄く詰まらなさそうに答えてくれたが、瞬間、クリスティアがザラをぎゅうぎゅうと抱き締めたので、その雰囲気は霧散した。Good job。流石僕のクリスティア。


さて、今日の授業を纏めよう。

『習性と捕食』

今回は、オレンジ色のスライムについてだ。このスライム、見た目とても可愛らしく、攻撃性が見られない様だが、雑食性で、主に魔獣を食べるらしい。とても良い臭いを出すらしいが、魔獣のフェロモン臭らしい。人間にとっても良い臭いで、ローズの香りに近い。


ついつい近付き過ぎて取りこまれ、ナーム(レイブンさんが言っていた。)の状態になるんだってさ。怖いよね?でも、見てみたい。嗅いでみたい。気持ちが止まらないよ。


「基本、青スライムと同じだが、魔獣を取り込む事が多いため、オレンジスライムの回りには、危険が一杯。臭いしたらダッシュで逃げることを推奨する。他の魔獣の夕飯にされない様に気を付けることも大切だ。」

付け足しで、ヴァブが色々と補足してくれたりで、楽しく、短い授業と言う名のパラダイスが終わった。

ザラはクリスティアと共に城下に美味しいケーキ屋さんが在るとかで、何人かで出掛けていった。

カイルは、レイブンさんと剣術の稽古をするそうだ。勇者だけあって、レイブンさんは強い。そのレイブンさんに鍛えて貰える機会はそう無いので、騎士団皆参加するそう。アルフレッドも、出るってさ。交代で参加するから、直ぐに戻りますと言い残し去っていった。

僕としては、ゆっくりとしておいでと、送って上げたい所だが、まあ、そうも行くまい。

一人、執務室で、クリスティアと、アルテアの纏めた書類を観つつ、これからの野望をムフフと夢想しいていた。完璧気を抜いてました。此は何時もの事なので、城内の者はそっとしていてくれる。

けれど、どうやら彼には解せないモノだったらしい。彼。っていうか、どなた様?

自慢じゃないが、城内で働く者は皆覚えて居るし、その日休暇の者も毎朝報告があるから知っている。出入りの者も勿論把握しているが、彼は知らなかった。一度も会ったことの無い人物だ。憮然と腕を組ながら、此方を睨み付け立っている。

恥ずかしいーーー。凄く恥ずかしいよ!

夢であって欲しかった。にまにましながら、ほとんど無意識に鼻歌混じりのスライム讃歌なんか口ずさんでたりする、この日常。皆、何時も有り難うね。感謝に絶えません。でも、お客様が居るなら教えて欲しかった!一声掛けてよ!

誤魔化してみよう。

「ええと、謁見の予約が在ったかな?」

取り敢えず聞いてみたが、ふんっと鼻で笑われた。

あれ?こんなんでも、一応この国の代表ですが?

ああ、もしかして彼、僕のこと誰だか解らないパターン?

困っていると、

「随分と、間抜けな王様だな?」

声を出して笑われました。

あ、ちゃんと解ってるんだ。じゃいいかな?いいよね?

「何か様ですか?」

観察しながら聞いてみる。

彼は、業者風に装い城内に侵入したみたいだが、服装の生地はここら辺で使われてる物とは違うようだった。色は黒ベースに濃紺で所々に、精密な刺繍がされている。お洒落だね。左腕にされた刺繍が見えにくいが鷹の模様の様だ。然り気無いが、あれは皇国の無事を祈る模様だ。肌の色は白い。瞳はレイブンさんに近いが、黒というよりは濃紺。話し方に独特の上がりが有って、やっぱり皇国の言語に近いだろう。使者の連絡も来てないし、何者かな?

もう一歩こちらに来てくれると助かるのだけど。

「城も随分とザルだし、やる気在るのかねぇ?」

口元は、立てた襟で見えにくいが、切れ長の目に、通った鼻筋。美男子だね。前髪を後ろに流し額を出していて、理知的な印章を受ける。後ろは短い。細められた双眸が憎々しげに僕を捉えていた。

あれ?皇国と何か揉めてたかな?

思わず首を捻りたくなった。


すみません。個人的スライム感です。気にしないで!

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