表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コンプレックス、ボックス  作者: リンク
6/32

決めたら即効

とりあえず、授業の合間にある小休憩にダッシュする。周りが、珍しそうに霧乃を見る。まぁ、普段冷静に行動しているし、騒がしくしていないからそんな風に見られても仕方ない。


しかし、ダッシュだ。この休憩を逃したら放課後だ。そんなのごめんだ、絶対に嫌。律儀な自分も嫌だった。桐谷の事なんか無視してればいいじゃないか。そんなの知らない、と。


だけと、そうもいかなかった。不思議だった。どんな感情に動かされているのかわからないけど…霧乃は桐谷と向き合う事にした。そう決めた。さっき、決めた。


(目があっただけで、声をかけられた。なら、ずっと桐谷だって、私のこと気にしてたかもしれない。気にかけてたと、思いたい)

ただ、放課後のロングタイムに向き合う勇気はなかった。だから、今。


コンコン


ノックする。


どうぞ。


桐谷の少し低めの声。


ドアを開ける手は少し汗ばんでいた。

走ったせいにした。緊張なんかしてない。


そう、言い聞かせて、うつむいたまま準備室に入った自分の顔をあげた。


ああ…


そんな目で…


(そんな目で見ないで)







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ