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コンプレックス、ボックス  作者: リンク
5/32

だから苦手なのに 3

不意に手首を掴まれ、ビクリと体がこわばる。

昼休みも終わりごろ、教室と階段から少し離れた準備室の前。


掴んだ手の主は、桐谷だった。


朝上、霧乃くん。


はい。先生…


冷静を装って答える。


掴んだ手は簡単に即座に離されて、本当にただの、(当たり前だけど)ただの教師と生徒の姿に他ならない。


私、今、どんな、顔してる?


先生?なんでしょうか。

聞き返す。


…少しゆっくり話せないか?


そう言って、桐谷は後で準備室に来るよう言って足早に去っていった。


手首が熱い。自分で掴まれたところを、きゅっと握る。あの日の記憶がデジャブする。


職権濫用…


ポツリと呟くけど、昼休みの喧騒にすぐに声はかき消されていた。




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