な、な、ななな何を言い出すのこのオトコは……!!
稚拙なキスをアツく交わしつつ、雄治は巧みにあたしのキャミを脱がせ、ブラを外す。
いつの間にか、ジーンズも脱がされちゃった(恥) いよいよあたしも、これからオトナのオンナになるっぽい。いや、一応覚悟は出来てるから、全然OKなんだけどさ。多少の怖さもあるが、むしろ期待に胸が膨らむ。あ、いやいや胸は元々結構膨らんでるけど(笑)
実は、あたしにはひとつだけコンプレックスがあるのよね。それは、脛。
なんか子供の時から、脛の皮膚がまるでウロコみたいな感じなの。母も祖母もそうだから、完全に遺伝なんだろうけど、ちょっと気持ち悪いからあんまし他人に見られたくない。
「明かりを消して……」
って頼めばいいんだけどさ。でもこういう事ってなにしろ初めてだから、気恥ずかしくて言い出せない。雄治の巧みなリードで結構リラックスしてるつもりだけど、やっぱ心は少し緊張してるんだろうね。
「先にシャワー浴びさせて……」
とも言い出せない。さっきまで全身汗だくだったのに(涙目)
ところが雄治って、酷いんだよ。あたしの羞恥心をとことん煽ってくるの。あたしの耳元や首元に顔を近づけ、そしてニヤリと笑いながらあたしの顔を見つめる。
それからあたしの腕をそっと持ち上げ、ワキに顔を寄せて来た。そしてまた、ニヤリと笑いながらあたしの顔を見つめる。あたしは恥ずかしさで真っ赤になった。絶対ちょっとニオってる筈だよ。それに、うっかりしてたけどムダ毛処理が甘かったかも(滝汗)
雄治は何も言わず、ただただ意味ありげにニヤニヤしつつ、しかし優しい目であたしの顔を眺める。あたしを恥ずかしがらせて楽しんでる感、ありあり。要するにこれって、噂に聞く「羞恥プ○イ」(公序良俗に配慮し伏せ字)だよね。あたしは恥ずかし過ぎて、俯いたまま何も言えない。
でも自覚しちゃった。恥ずかしいけど物凄く興奮して、早くも大洪水(焦) 聖書神話も斯くや……って感じ。どうやらあたしって、羞恥心を煽られると燃える性らしい。ちょっとだけヘン○イの気があるのか。ヤバいよヤバいよ。
……っつ~か、正直早くパ○ツも脱がして欲しい。ビショ濡れで、帰る時困るじゃん。いやもう遅いかもしれないけど。
「紗耶香は、初めて?」
そっと耳元で尋ねられ、あたしは目を伏せたまま頷く。恥ずかしい。
「俺も初めてや。女の子をどのように扱っていいか、全然わからん」
「……」
「ちと普段の様に、ひとりでやって見せてくれ。見て勉強すっから」
な、な、ななな何を言い出すのこのオトコは……!!
あたしは耳まで真っ赤になった。人前でそんなこと、出来るわけないじゃん。――
そう思ったが、あたしの心は既に、雄治にがっつり握られていた。まるで催眠術にでもかかったような感じ。何も言えない。拒否もできない。彼に胸の突起をツンツンされ思考力ゼロ状態。いつしかあたしは、自らの体をおずおずと自分で撫で回し始めた。
煌々と室内を照らす明かりの真下で、あたしはヒミツの恥ずかしい自主トレに浸る。雄治は穏やかにしかし真剣に、あたしの手付き、指先の細やかな動きを見守る。恥ずかしくて恥ずかしくて、でも何故かこの異常なシチュエーションに猛烈に興奮して、あたしはたちまち盛大に達してしまった。
その瞬間、傍らに「あの人」が現れた。