つまり爬虫類との異種交配じゃろ!?
「いやいや。笑い話じゃねえぞ」
雄治は焼酎をぐいと呷りつつ、言う。
「ローマ法王にコメを献上するのに成功しっせ、農産物のブランド化を果たして石川県の限界集落を救った、高野誠鮮っちゅう人がおる。スーパー公務員ち呼ばれちょるんやけど」
「あ。その話、知ってるかも。テレビドラマにもなってるよね」
「じゃっど~。そン高野誠鮮氏が言うちょる。『米空軍の士官学校では、教科書の一章を丸々割いて、UFO問題を教えている。UFOはエイリアンクラフト。数種類の宇宙人が少なくとも五万年前から地球を訪れていて、人類の歴史に関わっている』っち書かれちょるらしい。士官学校ン教科書のコピーも持っちょるんやとか」
「マジ!?」
「世界中にそげな痕跡があるからなあ。『空から光る物体が降りて来て、神が現れた。我々は神から様々な事を教わった』っちゅう伝承が、世界中にあっじゃろ!? 記紀神話もそのパターンや。UFOやら宇宙人らしき絵の書かれた岩やら、壁画やら、世界中で見つかっちょる。キリスト教宗教画にも、UFOらしきモンの書かれた絵が沢山あっど」
ほう。……
凄いじゃん。UFOってやっぱりホントに飛んでるのかな? あたしはまだ見たことがないけど。
「UFOの存在を信じちょらんのは、先進国では日本ぐらいかもしれん」
うんうんと頷きながら、敬太郎君が言う。マジ!?
「ブラジルもメキシコも、政府が正式にUFOの存在を認めてるよ。旧ソ連圏のナントカっちゅう大統領は、宇宙人と会ったちテレビで公表してる。最近ではロシアのメドベージェフ首相が、UFO問題について共同で公表しようとアメリカに呼びかけちょるらしい」
「じゃっどじゃっど~。カナダの元防衛大臣のポール・ヘリヤー氏も、公式の場で『アメリカからUFO情報を提供されている』っち発言しちょる。国連でもUFO問題を討議しちょって、調査研究の委員会もあるらしいぞ」
そうなんだ。――
あたしも智ちゃんも、言葉を失っている。
「記紀神話によると、ニニギは天の高天原から降臨しっせ、地球人コノハナサクヤとまぐわった。宇宙人と地球人の異種交配やぞ。そン息子の山幸彦は豊玉姫と結ばれちょるけど、豊玉姫の正体はワニだか龍やったち書かれちょる。つまり爬虫類との異種交配じゃろ!? 古史古伝の先代旧事本紀大成経には、そン子孫の神武天皇以下数代について、爬虫類人らしき異形が描写されちょる」
「へぇ~~~~!!」
「古史古伝には、ウガヤフキアエズ朝っちゅうのがあっせ、『天空浮舟』っちゅう空飛ぶ乗り物で天皇が世界を巡航して、各地に文化を伝えていったっちゅう話が書かれちょっとよ。世界各地で縄文土器が出土しちょるのは、この話に繋がりゃせんどか!?」
「うんうん、そうそう……」
と、敬太郎君。
「日本には漢字伝来以前に文字はなかった、っち言われちょるけど、実際には『神代文字』ってのがあったっぽいんだよね。その神代文字も、世界各地で見つかっちょるらしいよ」
「そうだよ。記紀神話には、ウガヤフキアエズ朝の事は何も書かれちょらん。しかしそン痕跡がある。古事記に『ウガヤフキアエズ(山幸彦の息子)の御世は五八〇年続いた』ち書かれちょっとよ。そイがちとアヤシい」