天からじゃ
雄治はえっちな目であたしを見つめつつ、
「シャワーはダメや。俺は紗耶香のニオイが大好きやから……」
と言う。いじわる!!(恥)
「もっと自分で触ってみろよ」
「イヤ。恥ずかしい……」
「自分でやらんと、卑弥呼様が出て来んやろが」
あたしの耳元で囁く。
「俺は別に、エロ目的で紗耶香に自分でさせちょっとやないぞ。あくまで卑弥呼様に会いたいから仕方なくやっちょるだけや。紗耶香を恥ずかしがらせて、いぢめて楽しもうとか、真っ赤になっせ慌てちょる紗耶香が可愛いくて楽しい……とかそげな考えは全然無えからな」
いや、絶対ウソだ!!(涙目) すっごく楽しそうに、ニヤニヤしてるじゃん。雄治のスケベ。ヘンタイっ。
でもさ、雄治が低めの声で、あたしの耳元で囁くのは、一種の催淫効果、催眠効果があるっぽいの。
あたしは無意識のうちに、自らグショグショのパ○ツに手を突っ込み、オンナのヒミツの小さなスイッチを撫で回す。一分か、それとも二分か。雄治と唇を接しつつ、実にあっさりと瞬殺で、あは~んな状態に達してしまった。
その瞬間、傍らに「あの人」が出現した。
あたしは慌ててパン○から手を抜く。
「卑弥呼様、お久しぶりです」
慌てるあたしと対照的に、雄治は冷静に卑弥呼様へ声をかける。
「おうおう。淫臭に満ちておるわい」
と、卑弥呼様があたしをからかう。
「まあ、オトコが出来て良かったのぅ。ひとりでモゾモゾとやりまくっておった時よりは、余程健全じゃ」
いやっ。それ言わないで!! あたしはゆでダコのように、真っ赤になる。ほらぁ、隣で雄治がニヤニヤ笑ってるじゃん(激恥)
「卑弥呼様、また色々と教えっ下さい」
「良いぞ。……ほう、そなたは隼人の血じゃの」
「ですです。薩摩隼人の末裔です」
「で、オナゴの方は、吾が一族の血をひいておるな」
「えぇ~~~~~っ!?」
「当然ではないか。一族の血をひいておるが故に、そなたは吾を、こうして呼び出せるんじゃろ?」
なるほど。そういうことなのか。――
あ、今頃気付いたんだけど、あたしの「天野」って姓は、まさか。……
「おう。そうじゃ」
卑弥呼様はあたしの考えを読み、先にそう応える。
「卑弥呼様。そもそも『ぃやぅまとぅ』はどこから来た民族ですか?」
雄治が真面目な顔で、卑弥呼様に尋ねる。
卑弥呼様はゆっくりと上を指差し、
「天からじゃ」
と、厳かに言った。