表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/155

後は紗耶香と雄治のおふたりさんに任せた

「まあ、智ちゃんの彼氏については、俺達も協力しよう。それはそうとWebサイトの方やけど……」

 敬太郎君がご飯に宮崎牛を乗せ、口にかき込みつつ言う。


「ページが半分ばかし出来上がっちょるなら、順次公開作業をやっていこう。雄治は智ちゃんからさっきのミスコン動画データを貰って、動画サイトにアップしてくれ。あと、アクセス増対策な」

「おう。手は、色々と調べちょる」

 雄治が焼酎を煽りつつ、応える。


「雄治の指摘はスゴいな。邪馬台国宮崎説が説得力を得るためには、考古学的成果と歴史観……か。マジでそン通りやなあ」

「じゃっどじゃっど~」

「そこを踏まえて、文章構成を整えよる。宮崎説がしっくり来るのは、確かにそのせいやろな。弥生期~古墳時代の遺物はふんだんに見つかっちょるし、雄治の歴史観もきっちり筋が通っちょる。だからみんな、直感的に『宮崎で決まりやろ』っちおもたっちゃろな」


 四人で暫く、Webサイト公開の段取りを詰めた。

 風習、文化面の分析が不足している、というのが敬太郎君の意見だが、これは昨年敬太郎君が調べた事を流用し、雄治の描く歴史観と擦り合わせる形で文章構成する……と決まった。


「紗耶香はもう少しちょい、卑弥呼様から色々聞き出してくれ」

 と、敬太郎君から要望が出た。あたしは真っ赤になり俯いた。だって、雄治には卑弥呼様降臨メソッドがバレてるもんね(滝汗) 敬太郎君と智ちゃんにも、何となくえっちなメソッドだって薄々バレちゃってるし。


「おっしゃ。後は紗耶香と雄治のおふたりに任せた。雄治が色々、卑弥呼様に聞き出してくれ」

「うん。じゃあ、あたし達はおふたりさんのお邪魔しちゃダメだよね。さっさと退散しようよ」


 智ちゃんが敬太郎君の背中を押しながら、そそくさと引き上げてしまった。そういう感じで気を利かされちゃうと、すっごく恥ずかしいんだけど。……

 ってかあたしは、これからまた雄治の前でひとり……アレしなきゃいけないの!? もうイヤ!!(号泣) 雄治が目をキラキラ輝かせながら、あたしを見てるじゃん。


 ワイングラスを二つだけ残し、鍋と食器を片付ける。それからラブソファーに雄治と並んで腰掛けた。


 雄治はあたしの手を取って彼の背中に回し、彼の手はあたしの肩を抱く。ふたり、密着。

 雄治はワインを一口含み、あたしに口づけしつつ流し込んで来た。そしてバードキスから始まり、次第に濃厚なキスへと変化する。あたしは早くも、どことは明かせないけどグッショリ状態ヘビーウェットコンディションに……。

 雄治はあちこち、あたしの体を巧みに撫で回す。あたしの体は完全にスイッチが入ってしまい、もうガマン出来ない(恥)


「さあ、あとはひとりでやるんやぞ」

 と、雄治に耳元で囁かれる。

 あたしの体から、ちょっと恥ずかしいニオイが微かに漂い始める。ああ~っ、お願いだからシャワーだけでも浴びさせて……(赤面)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ