な~んか卑弥呼邪馬台国と繋がりそうな気がしない!?
鵜戸神宮というのは、宮崎県日南市にある記紀神話ゆかりの神社である。
大綿津見神(海の神)の娘、豊玉姫が産気づき、山幸彦ことホオリの子を産んだ。鵜の羽根で産屋を築こうとしたが、完成が間に合わないまま皇子ウガヤフキアエズを出産した、という故事にちなんで建てられた神社らしい。自然の洞窟を利用した本殿が存在する。
ホオリの妻・豊玉姫は出産にあたり、
「私は本来の姿に戻って出産します。だから覗かんといて下さいね~」
とホオリに釘を刺したのに、ホオリはコソっと出産シーンを覗いたらしい。すると産屋の中で、ワニ(伝、古事記。日本書紀には「龍」と書かれている)がウンウン唸りながら這い回っていたのだとか。正体がバレた豊玉姫は、ウガヤフキアエズを無事出産した後、
「見ぃ~たぁ~なぁ~っ!!」
と、半ベソかきつつ二人の前から去ったという。
「天孫ホオリ、つまり地球外生命体と地球型爬虫類人との、異種交配伝説やろなあ」
というのが雄治先生の大胆推論である。
あ、ちなみにホオリの父である、天孫降臨の主役ニニギも、地球人美女コノハナサクヤとの異種交配ってことになるよね。これはいわゆる、近年世界的ブームになっている「宇宙(人)考古学」的な発想なんだけど。
「いや、まんざらフィクションでもねえぞ。(先代旧事本紀)大成教には、一六代仁徳天皇あたりまでは爬虫類人の形質が残っちょった……っち書かれちょる。神武天皇なんか、異様にデカいわ角や尻尾があるわウロコで覆われてちょるわ、まるでレプティリアンかドラコニアンや(笑)」
あははは。ホンマでっか!?
ちなみにその、神武天皇を祀っているのが、全国的にも有名な宮崎神宮である。東征前に宮を営んだ地で、年配の人達は「神武様」と呼んでいる。先日みんなで行った宮崎県総合博物館は、まさにその宮崎神宮外苑にある。
で、そのライン上二〇.六km先に、国の特別史跡として有名な西都原古墳群がある。そしてさらにその六六km先に、ウガヤフキアエズ高千穂宮と目される高千穂神社がある。雄治曰く、それらが見事に一直線上だという。そりゃもう、明らかに偶然ではないよね。意図的に配置されてるよね。……
そうそう。生目神社というのも、謎なんか無縁のようで実は謎めいている。
少なくとも一一世紀には存在した記録があるらしいけど、由緒書が戦乱で焼失し詳細は不明。ただ、その社名から魏志倭人伝記載の「伊支馬」を想起させられるでしょ!? でも源平時代に「生目」の名が冠されたって伝承があって、卑弥呼邪馬台国とは全く関係ないことになってるのね。
ただ、その伝承も私天才紗耶香さんに言わせれば、不自然だと思うのよ。「生目」の名は源平時代の、藤原景清(平景清)っていう謎の武将に由来するらしいんだけさ。いつ創建されたのかも不明な程、古くからある由緒正しい神社なのに、たかだか落ちぶれ平家武将にちなんで社名変更するかっつーの!!(呆) 景清と関係なく、もっと昔っから「生目神社」だったんだよ、おそらく。
一説によると、実は元々一一代垂仁天皇が祀られていたらしい。垂仁天皇即ち、イクメイリビコ。
な~んか卑弥呼邪馬台国と繋がりそうな気がしない!? 卑弥呼を支える弟、即ち邪馬台国長官イクメイリビコ。後に即位し垂仁天皇……ではないかとあたしは想像するんだけど。だから一五代応神天皇は、レイライン上「生目」の地に、イクメイリビコ垂仁天皇を祀る神社を建てた。……そういうことだろっ、ジャガジャジャンっ♪
もしかしてだけどぉ~っ♪(誰か止めて~)
ふたりは一般道だけを選び、一時間ちょっとかかって次なる目的地、熊本県の「トンカラリン」に辿り着いた。