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僕の冒険はリアリティー  作者: たなかT
第一章 謎の世界
3/10

別れ

お金を貰ったのはいいが、何すればいいんだ。

というか、お金の価値がわからん。などと考えていると、


「あなた、剣と魔法のどっちを使うの?」


「魔法!?」


おっと少し興奮してしまった。だが、仕方ないだろう。なんせ昔は魔法なんて概念無かったんだからな。


「魔法知らないの?じゃあ説明してあげる」


と言われ、説明された。要約するとこんな感じだ


魔法には幾つかの周囲がある。


攻撃魔法

治癒魔法

精霊魔法


この3つだ。


攻撃魔法はその名の通り。攻撃するためのもの。

それぞれ属性があり、

など。それぞれランクがあり、

初級 中級 上級 霊級 神級

の順番で強い。ちなみに、神級はほぼ使い手が居ないらしい。大昔の神々が使った魔法らしく、 

そんなものがただの人間に使えるかって話だ。


治癒魔法も、その通り。治したりするもの。

主に人に使うらしい。だが、物によっては

物体、物質も治るらしい。

こちらも攻撃魔法同様のランクがある。

上級から物体が治るらしく、霊級は広範囲治癒らしい。そして神級は、死んでも一分以内なら生き返ってしまうんだとか。すごいね神様は。


最後に、精霊魔法。これは、魔方陣で精霊を呼び出し、戦ってもらったり、雑用をさせたりと、

色々便利らしい。高い魔方陣だと、半永久的に動いているらしいが、普通は、魔方陣の中の、魔法が切れると消えてしまう。いわゆる充電式だ。

魔力を流し込めばまた精霊は出てくるらしい。

携帯精霊や。


興味深い。魔法使いたい。

 

魔法の使い方も教えてくれた。

詠唱もあるが、慣れてくると詠唱しなくても発動できるらしい。詠唱しない場合、魔法を混ぜ合わせて混合魔法もできるんだとか。かなり難しいらしいけどね。


「まぁ、こんな感じね。でも、すぐは使えないだろうから、訓練が必要。」

 

「じゃ、武器でも買いに行きましょう」

「はい!」


武器屋についた。近かった。いや、隣だった。


「何がいいかしら」


「軽いのがいいです」


うん。軽いのがいい。なぜって?俺、筋肉、ない


じゃあこれね、と渡されたのは刃が薄い、両刃剣だ。リーチはテニスラケットくらい。


おれはこの剣を買った。リリアさんのお金で。

心が痛いな。


剣を買うと、王宮に出向くことを勧められた。

なぜかと聞くと、祈りを受けてこいとの事らしい


「なぜですか?」


「この世界の人はね、皆、心のなかに『扉』があるのよ。その『扉』を開いて貰うの。10才を越えたらね。あんた、10は、越えてるわよね?だから、行ってきなさい。じゃないと、戦えないわよ。」


ついでに『扉』の概要を話してもらった。


『扉』とは、人の心に存在する潜在能力のことで、開くことで様々な力を得られるらしい。

そして『扉』は、人が成長すると同時に『扉』も成長するらしい。レベル制みたいな感じだな。


そして、『扉』を開かないと、どんな雑魚魔物とも戦いにならないらしい。ボコられる。


さらに、『扉』には人それぞれ名前があり、それに因んだ能力を中心として成長するらしい。


因みにリリアさんは『優しさと救済の扉』

らしい。


超優しいじゃねぇか。


と言うことで、王宮に向かう。

そしたら、


「ここでお別れね。」


え?なんで?と思ったが


「始めに言った、用事を済ませないといけないの。だから、お別れ。さようなら。」


すると、リリアさんはすぐに行ってしまった。


あぁ、そうか。リリアさんは用事があるんだったな。じゃあ、しょうがないか。


と、心の中では思っていたものの、俺の目からは涙が零れていた。


涙が溢れて止まらない。俺はそのまま、時の流れも忘れて泣き続けた。

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