06 きょうかい
06 きょうかい
さて、どうしよう。
好樹はそう思った。
「…実は村長の使いの者なのですが。」
「この村の村長は人を雇いませんし、自分、ひとりで来ます。さらに、もし本当に村長の使いだったら、最初に名乗るでしょう。ふつう。」
(あー、こりゃあ八方ふさがりだ。)
好樹がそう思っていると。
「ねえ、私を覚えていない?」
バレッタが口を開いた。
「うーん、教会内で見たことが有るような無いような…。」
「私はバレッタ。この村の村長の娘よ。」
「…あ、バレッタ様でしたか!ええ、ええ。思い出しましたとも。椅子の上でぴょんぴょんはねていらっしゃいましたね。こんなに大きくなって…。今までのご無礼、お許しくださいませ。」
「いいのよ、それ位。で?地下室はあるの?」
「地下室…そういわれる物なのかはわかりかねますが、地下に続く階段はございます。」
「じゃあ、そこに案内して。…行くわよ、好樹。」
「う…うん。」
(可愛いけどやっぱりおてんばだなあ。)
好樹はバレッタをのほほんとした目で見た。
シスターは言った。
「絶対にほかの人に言わないでくださいよ。」
…というわけで詳しくは言えないが(←アレ?)、教会のどこかにある床を引っ張ったら階段が現れた。
「ええーっと、これが蝋燭です。中は暗いのでもっていってください。それと、ガスや二酸化炭素がたまっていたら怖いので、これも持って行ってください。」
好樹は蝋燭と長い細い先に火が付いた棒を受け取った。
丁寧に礼を言って後ろを振り返ると。
バレッタが地下室への通路に頭を突っ込んでいた。
「バレッタ、君は本当に十六歳なの?」
「もちろんよ、好樹。」
「ミント、君もほんとに十六歳なの?」
好樹は松明を下に向けながら、そろそろと降りる。
バレッタは鼻歌交じりに危なっかしく蝋燭を振り回す。
みーくんは空気を和ませようとして、さっきからことごとく失敗している。
石畳の床が見えてきた。
「あ、見えたわよ!」
はしゃぐバレッタ。
「バレッタ、僕の許可なしに触らないでくれよ。」
「わかったわ。」
部屋には暗号の書かれた紙と、ぬいぐるみ、それを置く台があった。
執筆中のデータが飛んでいってしまいました。
傷ついた心で書きました…(涙)。