02 バレッタ父
02 バレッタ父
村長の家に着いた。小さいが、周りに比べれば大きいほうだ。
バレッタの方向音痴のせいで、好樹達は到着に三十分ほどかかった。
「……いつもどうやって帰ってるんだろう。」
「だからごめんってば!」
(ミント、意地悪だよ…。)
だが、好樹とみーくんはこの地下世界が思いのほか狭く広いことが分かった。
この村は半径一キロメートルくらい。
いろいろな村・町・豪邸・城などがまるでインターネットの様に張り巡らされた通路でつながっている。
「…我ながらいい例えだ。」
「自画自賛だね。ミントが考えたわけでもないし。」
「ねえ、『いんたあねっと』ってなに?上の世界のもの?」
村長の帰りを待って、家の前で二人と一つは待機中。
「ねえ、本当に家の中で待っててもいいんだよ。」
「遠慮します。」
「…もしも、私が『私、ちょっと冷えちゃった。』ってかわいい声で甘えたら?」
「『どうぞお入りください。ここで待っています』と、言うよ。」
「ぷー。冷たい。」
膨れても可愛い。
…ここの村は貧しい。日本とは比べ物にならないくらいに。
ファンタジーに出てきそうな中世っぽいレンガづくりの建物が並んでいる街並みを見ていた。
村長(バレッタのお父さん)が返ってくるまで十五分とかからなかった。
その点では、ゆっくり来てよかったのかもしれない。
意外とやさしい人で、分厚い本を取り出しては好樹とみーくんに内容を聞かせてくれた。
「これは神がおつくりになった本の複製と言われている。内容をかいつまんで説明すると、この地下世界の神はこの世界を掘り、上の世界にばれないように術をかけて、王を立てた。神はその王に思念体の入ったメガネを渡した。王はそのメガネに助言されながら国づくりを進めたという。…そして、そのメガネはここに記されたメガネと形状がよく似ている。」
「…そうですか。」
「そこでと言っては何だが、君にこれを渡したいと思う。これは暗号だ。上の世界に戻る手掛かりになると思う。これなら君でも読めるんじゃないかと思う。」
「ありがとうございます。」
村長から暗号の紙を受け取った。
『た か ら 49 ほ し い な ら 51 、 59 り 43 え ず き ょ う 02 07 の ち 02 に 07 け 79 そ こ に つ ぎ の ひ ん 59 が 43 る 。 さ あ 、 せ い ぜ い が ん ば っ て 66 ぶ ん の も と す 36 で 07 た 23 じ 18 う へ 02 15 っ て く れ た ま 15 。』
(…なんじゃこりゃ。)
好樹は立ち尽くした。
みーくん「こういうときだけちゃんと敬語使えるんだよね。」
水和好樹「うるさい。」




