二つの選択肢
マキナとビスが口喧嘩してる間に自分のステータスを見てみた。
【終始 無名】
体力 8
魔力 ∞
力 7
速度 5
攻撃力 3
防御力 3
[スキル]
完全創造魔法
完全耐性
完全修得
世界創造
暴食(一つ残さず)
無限の可能性
となっていた。魔力以外軒並み低いな。やっぱり軽食だったからかね。
あと見覚えのないスキルがある。暴食と無限の可能性ってなんだこれ。
ビスに聞いてみよう。
口喧嘩をまだ続けているビスとマキナを落ち着かせて聞いてみた。
「なぁビス。」
『なんだい終始、なにか気になるものでもあったのかい?』
「あぁ。」
『ふむ、どれどれッ!?』
俺のステータスを見たビスが驚いた目をしてこちらを見てきた。
『し、終始……君はつくづく驚かせてくれるな。まさか無限の可能性持ちとは』
『終始、無限の可能性持ちなの?』
『それは凄いですね。』
ビスだけではなくマキナ、アレッタも驚いた顔をして見てくる。
『終始、無限の可能性っていうのはね。元々人間に備わってあるハズのスキルなんだ。』
「それじゃ凄くないんじゃないのか?」
『それは違うね。本来無限の可能性はその魂が生まれた瞬間から変化し職業に変わるのさ。』
「つまり?」
『君は全てになれるという事さ。変化してない無限の可能性を見たのははじめてだね。』
「ふぅん。」
『リアクションがうすいねぇ。喜ぶべきところだよ。』
「なんでだ?」
『本来無限の可能性はその魂の大きさによって種族をきめ、職業をきめ、としていくのさ。』
「それが?」
『簡単な話、本来、魂を神のランクまで上げると体が持たないんだけどその心配が無くなったということだね。』
「また1歩ビス達との結婚に近づいたってことか?そうなら嬉しいな。」
『想定外だったが嬉しいのは確かだね。けど暴食(一つ残さず)については【分からない】というのが正しい。』
「分からない?ビスでもか?」
『うん。七つの大罪、暴食なら知ってるけど後ろにそんな言葉はつかないよ。これは注意しないと行けないね。』
ビスは難しい顔のままそう言った。
「わかった。気を付ける。」
『頼むよ。それは別として他にスキルをいくつか付けておくよ。』
「適当に頼む。」
『オッケー、あと異世界に行った時に付くようにするよ。それと、決めて欲しいことがある。結構重要なお話だよ。』
「ありがとう。重要な話?」
『あぁ。君はこれから異世界に渡るにおいて二つの選択肢がある。一つは異世界に転生すること、もう一つは転移すること、これら二つの差は転生なら最初から生まれ直すという事。と言っても魂はそのままだけどね。二つ目は今の体のまま異世界のどこかに翔ぶこと。どちらも場所が指定出来ないという難点があるがね。』
ビスがそう言うとマキナが
『今の終始の体は弱すぎる。転生の方がいい。』
と言ってきた。
ビスも
『僕もそのほうをおすすめするねぇ。』
と言うだから俺は
「わかった。俺は転生の方を選ぶよ。それで頼む。」
転生を選んだ。
ラーメン食べながら書いた。
美味しかったよ