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暗黒超神☆ウラカッター  作者: よねちゃん
台本集
1/4

中級~Middle Class~

とある高校の演劇部?のお話。台詞しかないので、多種多様な見方が出来ると思います。

林田「さて、今日も部活始めますか。部長」

飯坂「うむ。そうしよう。丸山君も良いよね。」

丸山「御意。」

林田「今度の校内公演は顧問の先生出張だって。」

丸山「そうなんですか?」

飯坂「何しろ東京ディズニーランド、いや京都ディズニーランド?忘れた。行くんだとよ。」

丸山「チッ…あの禿げた、野寺先生よ。そこまでテーマパークが大事かってんだ。」

林田「まぁ、先生は責めるものじゃないから仕方無いね。」

丸山「いや、違うぜ。我々には革命権という権力がある。それを使い教育委員会に直訴しようではないか。」

林田「でも、野寺先生優しいよね。」

飯坂「いやいや。野寺先生優しいとかマジ有り得ないぞ。御世辞も言えるほど優しさの微塵もないのよ。」

丸山「呑気に、テーマパーク行っている厳格な教師はあれ、あれだな。あれやっていいよな。クーデタだっけ?」


林田「いや、ストライキのほうがあってると思うんだけど。」

丸山「ストライキってあれか?ボーリングで全ピン一回で倒すやつ。」

林田「違ーう。あれはストライク!!」

丸山「チッ…何処が違うんだよ。どっちも同じようなもんじゃねぇか。」

飯坂「丸山、落ち着け。ストライクはボーリングで全ピン一回で倒すやつだ。ストライキは労働争議のことだっけか?要するに指導者相手に抵抗活動起こして、体制を倒す。相手が違うってことだよ。」

丸山「チッ…訳わからねぇぜ。頭が混乱してらぁ。」

林田「まぁまぁ、丸山君、落ち着いて。始めるから。」

飯坂「頭が混乱しているうちに始めてはいけないと思うんだが。」

林田「そうだけど、そうしないと始まらないでしょ?じゃあもう始めるわよ。」

飯坂、丸山、舞台上手、下手にそれぞれ下がる。


飯坂「大変だ。何だか知らないけど、脅迫状が届いた。こ、これ見てください。」

林田「そうねぇ。『貴校に有る校旗並びに演劇部部室にある高価な物を奪取する。時間は今日の午後11時。いかに先生が張っていても、監視の目を掻い潜り、盗んでやるので無駄だと思え。精々、時間前に運んでおくのだな。 まぁ、無駄だと思うが。怪人ブライアンジャガー』だってね。そんなことできるわけないよ。一般人が。」

丸山「チッ…抜かしてやがる。何だか知らないけどよ。俺がぶっ飛ばしてやるよ。」

林田「でも、心配しなくて大丈夫だよ。多分、SECOMしてるから。この学校は。」

丸山「そうか。でも危ないから俺は学校に居てやるぜ。」

飯坂「やめとけ。学校からは九時には強制退去だ。お前が居られる訳がない。」

丸山「潜んでればばれないよ。なーに、一世一代の大舞台踏み外すもんですか。」

飯坂「お前は…」

丸山「学校が無くなって良いんですか。確かに、宿題が有るのは面倒ですが。でも、僕らが学校防衛すりゃあ、宿題くらい無くなるでしょうな。」

林田「宿題無くなるんだ。やったー…って違うでしょ。担任の大亀先生が言ってたよ。『俺らは、君たちに最低限度の課題を与えている。これ以上は退けん。譲ればもう国公立は厳しい。これは、耐久戦だ。耐え抜けよ。』とな」

丸山「大亀…上等だ。何が最低限度だ。確かに量は最低限度かも知れないけどな。東大卒の叔父に見せたけど、結構時間かかったぜ。」

飯坂「もしかして、出身は海の灯台かね。灯りがついてる。」

丸山「違ーう!そうじゃない。東京大学の東大だ。」

林田「じゃあ、電気屋さん?」

丸山「電気屋?」

林田「あの、その、電気作ってるトコ。」

飯坂「電気工場!毎日、一万台を出荷している。」

丸山「電力会社か。違う!あれは東京電力、東電だ。」

飯坂「じゃあ」

林田「じゃあ」

飯坂・林田「お寺!」

丸山「お寺?東大寺か。違う。というよりいい加減にしろ。もう、俺怒るぞ。」

林田「激おこプンプン丸なの?」

飯坂「俺んちに、その刀ありますぜ。あと、親戚の叔父さんが、三郎丸って船持ってるんだけど、一年前改称して、激おこプンプン丸にした。」

丸山「ああ。どうするんすか。」

飯坂「取り敢えず、重要なものは隠蔽しましょう。金融庁の立ち入り検査に引っかからないようにな。」

林田「その怪人ブライアンジャガーって金融庁職員なの?」

飯坂「喩えである位、察して下さいよ。もう、先輩ったら、単細胞…いや、天然なんですから。」

林田「何か言った?」

飯坂「いえ、なんでもありません。」

林田「そう。ならいいわ。隠蔽工作を開始しましょう。まず、大切なのはこの日本刀のレプリカだね。次に被り物でしょ。後は大丈夫か。照明器具なんて盗む人も居ないよ。木刀は良いや。」

丸山「先輩、レプリカは何処おいて置きますか。」

林田「そうだな。タンスの中に隠しておいて。被り物はタンスの上だ。これで同じところに二つも隠れているとは思われないな。」

林田「今日は撤収しましょう。不安だけど生徒が残っててもダメだからね。」

丸山「気掛かりだが仕方ないようですね。」

飯坂「フフフフッ…さて帰りますか。」

暗転

プルルルルッ…プルルルルッ(着信音)

丸山「はい。もしもし。えっ!?林田さん。何ッ…飯坂が裏切ったと。野郎、懲らしめてやる。上等だ。覚悟できてんだろうな。えっ!?」

暗転(五秒くらい)

BGM ショスタコーヴィチ『革命』バックに

飯坂「フフフフッ…残念だったな。林田さん。俺と付き合ってくれたら、解放してやるよ。付き合わなくても痛い思いするだけで、終わらせるから安心しろよな。」

林田「飯坂君、止めなさい。人生がどうなっても良いの?私に手をかけても良いこと無いよ。好きなのはよくわかったけどこうすると嫌われるよ。」

飯坂「良いこと有るか無いか、それは俺が決めることだ。お前を見てると興奮して夜も眠れねぇんだよ。」

林田「飯坂君…どうしたの…怖いよ。」

飯坂「フフフフッ…怖いか、当然だ。俺は悪魔の化身。さぁ、どうするんだ。俺にやられるのか。それとも純潔を守るのか。」

林田「飯坂君、どうするつもりなの。」

飯坂「決まってるだろ。悪魔の子を生誕させるのだよ。」

林田「なら、やめとくわ。残念だけど、女の子には、妊娠するかしないかを選択する義務が有るの。飯坂君が、普通に告白してくれたら許可したかも知れないけど、今の君は許さない。」

飯坂「上等だ。血だらけにしてやる。」

丸山「待て、怪人ブライアンジャガーこと飯坂よ。この芋神ドライポテターが相手になる。」

飯坂「上等だ行くぜ。」

丸山「おりゃあ。」

三十秒から一分半位殺陣

丸山「あっ!!いけねぇ。武器忘れた。」

丸山去る

飯坂「残念だけど、正義のヒーロー気取りは逃げて行ったぜ。さぁ、大人しく俺にやられろ。」

林田「飯坂君、止めてよ。こっち来ないで、なんでもするから。」

飯坂「なんでもするって言ったね。じゃあ俺に犯さ…」殴られる

黒子衣装の裏方「暗黒超神☆ウラカッター参上。こんな大舞台を放棄するなど、丸山君の気持ちが分からねぇな。怪人ブライアンジャガーだっけか?俺が相手になってやる。」

飯坂「無関係な奴がしゃしゃり出るな。落としてやる。」BGM ワルキューレの騎行

一分半から二分くらい

裏方「こんなものなのですか。いつも筋トレ大変そうにやってますが。これなら、もう勝ちですね。ブライアンジャガー撃破しました。」

丸山「はぁはぁ。武器を取ってきたぜ。お前誰だ。見ねぇ顔だな。」

裏方「暗黒超神☆ウラカッターです。怪人ブライアンジャガー撃破しました。」

丸山「はぁ!!テメェ…上等だ!!俺の獲物取りやがったな。許さねぇ。勝負だ。」

裏方「やる気は無いのですが、仕方ないようですね。御相手致しましょう。」

丸山「行くぞ。はぁ。」

裏方「はぁ。」

互いに斬る。丸山倒れる。

丸山「まだ負けちゃいねぇ。変換!!ドライポテター改。」

飯坂「俺も負けちゃいけねぇ。怪人ブライアンジャガー再起動する。」

裏方「さすがに二人はきついかもな。ウラカッターKモード起動します。」

BGM SATSUGAI

三分から四分殺陣


丸山「ぐおっ…第三者に」

飯坂「これは、漁夫の利なのか…」


裏方「俺が誰だか分からないのか?」

丸山、飯坂「誰だ。」

裏方「俺は黒崎だ。分かるだろ。」

二人「あぁ。」

丸山「あの、流れ変えないでくれます?ピンチなところにヒーローが戻ってくる台本なので、そもそもは。」

黒崎「そうだっけ?何か済まないな。」

飯坂「本番ではやらぬよう。気を付けて」

黒崎「やってやるよ。」

林田「あの、とっても良かったよ。本番もそうしよう。」

黒崎「俺は面倒なのは嫌いだ。」

黒崎を除く三人「天の邪鬼め!」


上級や初級もお見逃しなく

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