2. 設計図の謎と決意
「ICBM……? なんでこんなものが?」
主人公は、目の前の設計図を信じられずにいた。剣や魔法といったファンタジーな世界で、どうして現代兵器の設計図が? 混乱する主人公に、村長は説明を続ける。
「この世界は、かつて魔物に支配されそうになったことがあります。そのとき、勇者と呼ばれる者が現れ、世界を救ったのです。そして、その勇者の遺産として、この設計図が残されたと伝えられています。」
村長の話に、主人公は少しずつ状況を理解し始める。自分が勇者として選ばれたこと、そして、ICBMが世界の平和を守るための鍵であること。しかし、同時に大きな疑問も湧き上がる。
「どうしてICBMなんだ? 魔法で戦えばいいんじゃないのか?」
主人公の疑問に、村長は苦い表情を浮かべた。
「魔物の力は、昔に比べてはるかに強くなっています。魔法だけでは太刀打ちできないのです。このICBMこそが、世界を救う唯一の手段だと、勇者たちは信じています。」
村長の言葉に、主人公は重い責任を感じた。平凡な高校生だった自分が、世界の命運を握るなんて、想像もしていなかった。しかし、目の前の村人たちの不安な表情を見ると、逃げることはできないと悟る。
「わかりました。このICBMを使って、世界を救ってみせます。」
主人公は、決意を込めてそう告げた。