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1.異世界征服はICBMから!
「え、ICBM?なんで?」
意識が途切れる直前、耳に聞こえたのはそんな絶望的な叫び声だった。目が覚めると、見慣れない天井が広がっていた。そこは、どこか懐かしい木の香りがする、素朴な部屋だった。窓の外には、見慣れない植物が生い茂る風景が広がっている。
「ここは……どこ?」
戸惑いながらも部屋を出てみると、村人たちが慌てふためいているのが見えた。
「勇者様、魔物が村を襲ってきました!」
村長の言葉に、主人公は我に返る。勇者……?そんなはずはない。平凡な高校生だった自分が、なぜこんなところにいるんだ?
そして、村長の言葉に続き、衝撃的な事実を告げられる。「勇者様には、世界の平和をもたらすための使命が与えられています。そして、そのために必要なのは……」
村長は、手にした巻物を開き、主人公に見せた。そこには、ICBMの設計図が描かれていた。