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~リアルデスゲームって本当にあるんですね~
これは完全なるフィクションです。ご注意下さい。
また、この作品にはグロテスクな要素が含まれます。苦手な方はご閲覧をおやめください。
「なんで…?」
「なんでこんなことになったの!」
女は慟哭していた。
防犯カメラなんて気にする余地も無かった。
ただ、血に濡れた廊下の真ん中で泣いた。
悲しみ以外にも頭の中に様々な感情が入り乱れている。
喜び。怒り。悔しさ。絶望。後悔。
全てが混じったこのどうしようもない気持ちを抱えながら、私は扉のノブに手をかける。
一瞬「あのこと」がフラッシュバックし躊躇するが、無理やり心を奮い立たせて扉を開けた。
最後の謎を解くために。