前もって彼女に別れ話を伝えたのに、どうして俺と別れてくれないのか?
俺の彼女は、“俺と別れてくれない!”
出来るだけ、彼女が傷つかないように前もって彼女に別れ話をした。
それでも、彼女は俺と別れてくれない。
正直、何故なのか分からない!
彼女は俺が知らないと思っているのだろうが、浮気相手が居る事を知っている。
しかも? 1回や2回じゃない!
既に1年以上、彼女は俺に隠れてその男と浮気を繰り返している。
俺はその事も含めて、彼女に別れ話をしたつもりだったのだが......。
彼女は俺と別れようとしない!
恋愛感情も薄れている彼氏とまだ付き合っていて彼女は幸せなのだろうか?
俺にはよくわからない。
あまりにも俺と別れるつもりがないのなら、“彼女の浮気の事を話そうと思う。”
『俺の言った事、分かってる?』
『えぇ!?』
『“別れ話だよ。”』
『どうせ、冗談なんでしょ!』
『違うよ。』
『じゃあ、なんで私と別れたいの?』
『“俺が知らないとでも思ってるの?”』
『えぇ!? 何が?』
『“お前さ、俺に隠れて浮気してんだろう!”』
『・・・し、してないわよ!』
『お前が浮気してるの俺はずっと知ってた、だけどそれもどうでもいいよ。』
『稿? それで私と別れたいの?』
『そうじゃないよ、ただ俺ともう別れてほしいだけだ!』
『・・・確かに、浮気してた事は認めるけど、もう別れたんだよ。』
『俺も別れて!』
『“1回の浮気ぐらい、許してくれてもいいじゃない!”』
『“それを言うなら? 1年だろう。”』
『えぇ!?』
『1回や2回じゃない、同じ男と1年も浮気してただろうが!』
『・・・な、なんで、そんな事知ってんの?』
『俺と別れて、そいつと付き合えばいいだろう!』
『だから! 別れたんだって!』
『じゃあ、俺とも別れてくれよ!』
『・・・い、イヤよ、別れたくない!』
『俺はお前の浮気を許すよ、だから俺と別れてくれ! それが条件だ!』
『な、なんでよ、もう私の事、好きでもなんでもないの?』
『好きじゃない! 恋愛感情もない! 何も想わないんだ!』
『・・・他に好きな女でもできたから?』
『そういうところ、俺はお前のそういうところが嫌いなんだ。』
『どんな女よ! 私に会わせなさいよ!』
『そんな女性居ないよ、お前、自分がそうだからって俺も
そうだと思うなよ!』
『“私は稿と絶対に別れないから!”』
『もういい加減にしろ!』
『絶対に私は別れないからね!』
『・・・・・・』
彼女とは、話が嚙み合わない!
いつまでたっても、話が振り出しに戻り彼女が俺と絶対に別れないと言う。
俺は彼女と連絡を完全に絶ち、住んでた部屋も出た。
今は、別の場所で一人で住んでいる。
彼女には内緒で、もう二度と彼女とは会いたくないとも思った。
“俺は既に彼女と別れたい以上に、彼女の事が日に日に嫌いになっている”
嘘つきで、傲慢で、ワガママで、自分勝手で、人の言う事をきかない!
・・・別に他の女性を好きになった訳じゃない!
ただ一人がいいんだ!
変な彼女に絡まれるぐらいなら、一人の方がマシだ!
俺は俺の時間を有意義に使いたいだけ。
【ピーポーン】
『えぇ!?』
『ここに引っ越したんでしょ! 私、稿と絶対に別れないから!』
『・・・・・・』
『また来るね。』
『・・・・・・』
【なんでココが分かったんだ?】
・・・俺は彼女と本当に別れられないのかな?
もう俺の事、諦めてくれないか。
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