2. 新しい配属先へ
閉域に戻った俺はエヴァンのところに行き、戻ったことを報告した。
「初の配属完了、お疲れ様。ちょっと休暇があるから、羽を伸ばしてきなさいな」
相変わらず、面倒そうな対応だ。
それにしても、俺の神術について深掘りしてこないとは。
ミゥホに挨拶をし、一度自宅に戻った後にユダスと会った場所へと足を運んだ。
ハープの音色が聞こえてくる。
居るな。
「ユダス、戻ったよ」
ユダスは演奏を止め、俺の方へ振り向いた。
「やぁ、お疲れ様。待っていたよ」
端末ではちょくちょく連絡を取っていたが、直接会うのは数年ぶりだ。
「初の配属、どうだったんだい?」
俺は、自分の神術の話には触れないように、エディアカランでの出来事を、そして初めての体験ばかりだったことをユダスに話した。
「そうか。でもまさか現地での子供を養うとは思わなかったよ」
ユダスは笑う。
「ボクたちは永遠と言っていい時間を生きるからね。感情がある分、現世の生命と親密になればなるほど、キミ自信がつらくなるからね」
本当にそのとおりだ。しかし、エディアカランでの出来事には悔いはない。
「キミの次の配属先はどこになるんだろうね。まあ、次が決まるまではゆっくりして過ごしてみなよ」
もとよりそのつもりだ。
しかし、次の世界か。行くのが楽しみでもあるな。




