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異変②
クリティカル
母さんはへし折られたブリキ人形のように変貌していた。首が強い衝撃を受けたのだろう。
獣のような鬼のような悪魔のようなよくわからない化け物が母さんを床に叩きつけた。
おそらくスタンガンは効かないだろう。私は焦った。
いくらなんでもまだ死にたくはない。退屈を壊したかったが死にたかったわけではない。死は嫌だ。
「はじめまして」
声が聞こえた。まさか喋れるの?言葉が通じるの
「あなたは誰?」
「私は選ばれた子供に従う悪魔です」
悪魔、映画や漫画ではない。本物の悪魔。
選ばれた子供って何?
悪魔はニヤリと笑う。
「選ばれた子供ってまさか、私?」
ヒット