二人のゆうしゃはステータスの確認をするみたい
読んでくれると嬉しいです。
ゆうしゃ二人のステータスだけが書いてある話です。
ブックマークありがとうございます‼
誤字脱字等ありましたら指摘お願いします。
9/5:文字が途中で止まっている場所があったため、付け足しました。『GP』の説明のところです。読みにくいと思った人、すみませんでした‼
まず始めに、ダイチのステータスを見てみよう。
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ダイチ・カンナギ
Lv.1
<種族>人間
HP:50/50
MP:40/40
神名:『召喚されし勇者』
<取得魔法>
《火属性》
無し
《水属性》
無し
《風属性》
無し
《地属性》
無し
《光属性》
無し
《闇属性》
無し
《無属性》
無し
<スキル>
《自動翻訳:ON》
《自動変換:ON》
《鑑定1》
《俊足1》
《????》
<装備>
《学生服》
《学生鞄》
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とまあこんな感じだ。
次にカラスのステータスを見てみよう。
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カラス・マワタリ
Lv.1
<種族>不明
HP:???/???
MP:0/???
GP:???/???
神名:『召喚されし遊者』
『空鬼』
『二つの真名を持つ者』
<取得魔法>
《ローレの加護》
《零属性》
絶体索敵術
絶体隠蔽術
<スキル>
《自動翻訳:ON》
《自動変換:ON》
《鑑定1》
《魔法無詠唱》
《不老不死》
《自己念再生》
《常識外し:異世界遊者》
《?????》
<装備>
《種族不明の服》
《空剣・クウハ》
《力封隠の髪止め》
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とまあこんな感じである。
二人のステータスを見ると、明らかに違う場所がある。というか、全体的に違う。所々とかそういう問題ではないくらいに。
「ステータスを確認することができましたか?分からない時は、《ヘルプ》と念じれば説明が出てきます」
女王は昔冒険者だったため、説明が分かりやすい。
試しに二人は、分からないところに目を向けて、《ヘルプ》と念じてみた。
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『Lv』魔物などを倒すと上がる。数字が大きくなるほど上がりにくくなる。
『HP』自分の命。これが0になると、死に至る。
『MP』自分の魔力量。0になると行動不能になる。自然に回復する。元の魔力量は個人差がある。
『種族』この世界で振り分けられる、自分の種族のこと。人間、獣人、魔人、妖精が主だが、細かく分けられている場合は、分けられている方が優先的に表示される。どれにも当てはまらない場合は、不明と表示される。
『神名』客観的に見て、自分が他人から呼ばれている名前。あだ名のようなものと考えれば良い。名誉なものもあれば、不名誉なものもある。
『取得魔法』自分が生涯の中で覚えた魔法。合成して新しい魔法を創ることもできるが、想像力や知識が無ければ創れない。ちなみに、《ローレの加護》を持っている者は全属性魔法が使える。
『ローレの加護』全ての魔法を統べる神、ローレ・ド・オルマギの加護。これは、ローレ本人に会わなければ授かることが出来ないもの。
『スキル』この世界の全住人が生まれつき持っているもの。大体のものは、自分で身に付けるものだが、偶然身に付くことも、生まれつき身に付いていることもある。
『自動翻訳』異世界の言語や文字を自動で翻訳してくれるスキル。意識的にONとOFFの切り替えができる。
『自動変換』異世界の文字を自動で変換してくれるスキル。異世界の文字が書けない時は、書いた文字に魔力を通すだけで、その世界の文字に変換される。自動翻訳同様、ONとOFFの切り替えができる。
『鑑定』ありとあらゆるものを調べることができる便利なスキル。《鑑定》と念じれば発動可能。ただし、レベルを上げなければ調べられるものは限られる。最高レベルは10である。
『装備』自身が装備している装備品一覧である。
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「ちょっと聞きたいんだが、この《鑑定》スキルは誰でも持っているものなのか?」
空進は女王に聞いた。
「いえ、これは冒険者登録をした瞬間に獲得するスキルで、冒険者ではない者は持っていないスキルなのですよ」
「なるほど……」
カラスは考え込んでしまった。
ダイチはさらに《ヘルプ》を念じる。
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『俊足』戦闘時にのみ発動。普段の倍の速さで動くことができる。レベルを上げれば倍の速さで動くことができる。このスキルは奪うことが出来ない。
『俊足1』普段の2倍の速さで行動可能。戦闘時のみ発動可能。
『????』能力不明。
『学生服』自分の通っていた殻無高校の制服。防御+1される。
『学生鞄』自分の通っていた殻無高校の鞄。殻無高校のマークが入っている。持っていても特に能力は上がらない。教科書もこの世界ではあまりに役にたたない。
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なんか今、さらっとヘルプにひどいことを説明された気がする。
彼は密かにそう思った。
カラスはダイチを鑑定していたため、どんなスキルを持っているか分かった。が、もうひとつのことに気づいた。
「(あれ?これは俺のも見られるんじゃね?)」
鑑定は冒険者だけが持っているスキル。
だがカラスは慌てない。先程自分のステータスの、細かいところまでヘルプを見ていたから。
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『GP』ガルスポイントの略。零属性を使う時に必要な力。魔力とは若干異なる。使うと魔力に変換される。変換された魔力は、使うとガルスに戻る。
『魔法無詠唱』自分の使える魔法を無詠唱で発動することができる。詠唱に使う魔力を必要としないので、詠唱をしたときよりも威力が高くなる。このスキルは奪うことが出来ない。
『不老不死』永遠を生きることができるスキル。このスキルをもつ者は死なない。このスキルは奪うことが出来ない。ただし、ある条件を満たすと相手にスキルを与えることができる。
『自己念再生』体を負傷しても、《戻れ》と念じれば再生する。このスキルは奪うことが出来ない。
『常識外し:異世界遊者』自分が訪れたことがある世界へ行き来することができる。本来は、異世界を自由に移動できないのが常識。ただし、名前を知っていても訪れたことがないと移動できない。壁に片手を付け、世界の名前を言うとその世界へと繋がる道が開く。開いた者が通り抜けると自動的に消滅する。ただし、道自体は動かないため、行き先は自分のが発動した場所に固定される。このスキルは奪うことが出来ない。
『?????』能力不明。
『種族不明の服』特定の決められた不明が着ると、自分の身体と同じように機能する。他者が着ると、体温を一定にするためクーラーの働きをする。所持者が許可しない限り、使うことができない。これは奪うことが出来ない。
『空剣・クウハ』空鬼特有の武器。離れた場所も斬ることができる。ただし、目視できるところまで。この武器は奪うことが出来ない。
『力封隠の髪止め』自分のステータスを抑え、偽るための物。自分には本当のステータスが見えるが、相手には偽りのステータスが見える。これは、鑑定のレベルが最高であっても見抜くことが出来ない。これは奪うことが出来ない。
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《力封隠の髪止め》とはおそらく、カラスの空色の長髪をポニーテールのように縛っているゴムのことだろう。これは生まれつきあるものではなく、祖父母に作ってもらった物らしい。
それを見た彼は、これはイケると思い自分のステータスをいじり始めた。
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カラス・マワタリ
Lv.1
<種族>不明
HP:1000/1000(???/???)
MP:0/100(0/???)
#?*(GP):???/???
神名:『召喚されし遊者』
(『空鬼』)
『二つの真名を持つ者』
(『偽る者』)
<取得魔法>
(《ローレの加護》)
《火属性》
全階級魔法
《水属性》
全階級魔法
《風属性》
全階級魔法
《地属性》
全階級魔法
《光属性》
全階級魔法
《闇属性》
全階級魔法
《無属性》
全階級魔法
(《零属性》)
(絶体索敵術)
(絶体隠蔽術)
<スキル>
《自動翻訳:ON》
《自動変換:ON》
《鑑定1》
(《魔法無詠唱》)
《自己念再生》
(《不老不死》)
(《常識外し:異世界遊者》)
《?????》
<装備>
《種族不明の服》
(《空剣・クウハ》)
(《力封隠の髪止め》)
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「(なるほど他の人には、括弧の内容が見えないようになっているのか。便利だな、この髪止めは)」
カラスがステータスをいじり終わるのと、ダイチが鑑定を発動するのはほぼ同時だった。
「あれ?カラス、お前の魔力量……0に見えるんだけど」
「カラス様、ちょっ失礼します…………あ、本当です!なんで魔力量が0なのに大丈夫なんですか!?」
「……なんでだろうな?」
カラスは自分のステータスをいじり、他者には別のステータスが見えるようにした。しかし、魔力量はいじることができず、そのままになっていた。ちなみに、自分のステータスを偽ったため、神名に『偽る者』が増えた。
カラスはカルシュの言葉に目を逸らす。
そしてダイチは新たなことに気づく。
「なあカラス、なんで文字化けしてる場所があるんだ?」
ダイチの問いに、へリムやガリム、ゲルマヌまで混ざる。この事より全員冒険者に登録してあったことが判明。
カラスは彼からの質問をどうごまかそうかと考えるのに必死だった。
空「後書きを乗っ取る会始まりました!」
カ「じゃあお仕置きを始めましょう」
空「カルシュ、これそういう企画じゃないから、やめてね?」
カ「ちぇー」
空「あと、今回のゲストは君じゃない。ゲルマヌだ」
ゲ「なんで俺が……「名前を覚えられるチャンスだけど(空)」俺がゲルマヌだ」
カ「切り替えが早いですね。彼はへリム王とガリム女王を護衛するために雇われた、一流の冒険者だったという噂があります。これでも私は昔、ゲルマヌと一緒に冒k「はいこれ以上は言えません(空)」…………」
ゲ「人はこれを『ねたばれ』と呼ぶんだよな?」
空「ゲルマヌ、一体誰からそんな知識を?」
ゲ「ダイチ殿しかいないだろう」
空「ちょっと大地に恐怖という名前の感情を教えてくる。止めるなよ?」
カ「いや、止めますよ!」
ゲ「フッ……じゃあ今回はここまでだな……」
カ「ゲルマヌ、せっかく格好いいと思っているところ悪いんですけど、カラス様を止めるの手伝ってくれません……!?」
ゲ「そうだな、では皆のもの。また次回!!」