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ネコネコパニック  作者: アギト
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出会い

私の家には不思議な動物がいます。

それは、人と猫の間に生まれた可愛い女の子です。

名前は(チェロ)

歳は(10才)

見た目は人間の女の子、だけど耳と尻尾があり人間の言葉と猫の言葉を話す事の出来る不思議な子

私とチェロの出会いは、ある意味運命の出会いかもしれません!


私は、二十歳になり独り立ちをするため田舎から都会に引っ越して来ました。

大人になり初めての賃貸物件、何処か良いところないかなと探していると(2LDK 三万)と言うチラシが目に飛び込み見に行くと、見た目はボロそうなアパートだけど、中は広く一人で住むには十分だと思い即決しちゃいました。

そして、それから数日が経ち引っ越しが終わり今日からこの2LDKでの独り暮らしが始まろうとした瞬間!

(トントントン)

誰かが部屋の扉を叩く音が聞こえ、開けてみると!

そこには、誰も居ないので気のせいかと思い扉を閉めて部屋の中を見ると一人の女の子が座っていました。

「あの~貴方は誰?」

「私、チェロ♪」

にこやかに満面の笑みを浮かべこちらを見る女の子

「え~と、チェロちゃんは何で、私の部屋にいるのかな?」

「ここ、チェロの家」

「?」

「チェロはこの家にずっと住んでる」

「?」

私は何が何だか解らなくなり、一旦落ち着く為に冷蔵庫からお茶を出してイッキ飲みをして自分に大丈夫と言い聞かせながらもう一度、女の子を方を見てみると何と女の子が猫に変わっていたのです。

「私たら、疲れてるのかな?猫を人間に見間違えるなんてね」

猫に近づき撫でようとした瞬間

「チェロは撫でられるのは好きじゃない」

「!!!!」

「お姉さん、どうしたの?」

猫が話かけてきたので、逃げる様に急いでドアの方へ走る

「もしかして、驚かしちゃった!ごめんなさい」

そう言うと、猫の姿のまま頭を下げた。

「あ、いや、私、初めてだからビックリして!」

混乱しながら何か言わないとの思いで出した意味の解らない言葉に猫の姿のチェロは両手で口元を押さえ笑いをこらえるかの様な仕草をした。

「私、人間と猫の間に生まれた、猫人間です!」

「猫人間?」

「はい!え~と、普通では人間と猫では子供が生まれないけど、チェロは選ばれた猫人間なんだよ」

2本足で立ち胸を張り、自慢げに言う

「そうなんだ!それは凄いね!」

「うん、けど人間の姿になれるのは1日で6時間しかなくて残りは猫の姿で過ごさないといけないの」

「そうなんだ!大変だね!」

私は何とか頭を整理しながら自分の置かれている状況と相手の事を考えどうにかその整理が落ち着き始めた。

「つまり、この部屋はチェロちゃんが猫の姿の時に使っていたのかな?」

「うん!この部屋、冬は暖かくて夏は涼しいから♪」

「そうなんだ!けど、今日から私の部屋になるからチェロちゃんには悪いけど、譲ってもらえるかな!」

「この部屋、追い出されたらチェロ行く場所ないよ」

「けど、この部屋は私が正式に借りた部屋だから」

「そんな・・・チェロこの部屋、追い出されたら本当に困る!」

「そんな事、言われてもね」

猫の姿で目に涙を浮かべて追い出さないでとせがむチェロ

「じゃあ、チェロお姉さんの手伝いする♪だから、追い出さないで!」

確かに、部屋にいるのは夜9時~朝7時までだから、家の事をやって貰うと助かる

「チェロちゃん、出来るの?」

「チェロ、頑張る!」

「じゃあ、これからよろしくね♪」

奇妙な二人の生活が今日より始まります。

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