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0.5

いやー、ねず公が上手い具合に暴れてくれてますね。主人公ポジ掻っ攫っていくんじゃ?!これからもねず公と死なないスライムをよろしくお願いします!





☆☆☆☆☆☆☆☆






 ゲームを始める前。講義が終わって帰りにゲームを買って自宅へ帰る途中。


「なぁ、悠里ぃほんとにそのゲームやるの?知らないよ?変なキャラ当たって無駄金払ったって泣きついてきても」


「いやに想像性抜群の予想だな。始める前にそんなこと言うか普通」


 これで当たっているのだからこの親友Aはなかなかの(かん)の持ち主である。ただ、泣きつくことはないだろう。なにしろ彼の性格からして不幸を不幸とも取らない様な性格だからだ。


「いや、そのゲームさ、言ったと思うけどプレイヤーの人格とか読み取ってキャラ作るから」


「は?何が言いたいわけ」


「めっちゃ言いにくいけど悠里ちょっとどころか結構抜けてるとこあるからさ。ね?」


 いまいち何が言いたいのか伝わらない。ゲームをプレイする上で人格が影響するのは前に聞いた。それが何か問題なのか?


「回りくどいなぁ。俺と翼の仲だろ。ぶっちゃけて言えよ」


「物凄い弱いキャラか、物凄い強いキャラになるかしか思い浮かばないんだよ。そしてそう言うプレイヤーは数ヶ月で辞める」


「思いの外ストレートに来たな。あれか、中二から始めるギター的な事?ギターの場合は三日坊主か。」


 なんとなくカッコいいからと思って始めたギター。やってみると思いの外難しくて気付けば辞めていた。ちょっとした黒歴史である。


「そーそー。極端なキャラクリは後々後悔する事が多いんだよ。ゲームを問わずな。で、そんな事を何度も繰り返して学んでいく人も多い。ゲーム初心者ならな」


「初心者じゃなかったらどうなんだよ」


「え?ストーリーとか見ずに攻略Wiki片手に猛スピードでゲーム進めるけど?」


「唯のガチ勢じゃねぇか」


「まぁ、そうだな。けど、VRだと厳しいゲームも中にはあってな。Wikiに頼れないゲームも数多くある。コンシュマーで出来た事がVRでは出来ないから、何も分からない時の手探りでするゲームの楽しさを改めてしる「あぁ、もういいから。翼みたいなイケメンリア充が蛙化しちゃうと目も当てられないから」


「おっと、失礼。でもEMOは俺も初めてやるゲームだから楽しみなんだ」


「あれ?翼が良く話するゲームって…」


「それは異界幽遊譚とか、Re:aL hazard.1とか、Dead Grand Delderとかホラー系が多いんだよ。ほら、悠里ってホラー系苦手でしょ?この前だって壁のしみを幽霊と間違えてお経唱え始めるし、遊園地のお化け屋敷を見た途端にUターンして自然に遠ざかろうとしたりで、一緒にプレイできないだろ?」


 異界幽遊譚はきさらぎ駅と他数多くの都市伝説を題材としたゲーム。VRでリアルに都市伝説を再現した名作である。五人の高校生達がきさらぎ駅に迷い込み、そこから数多くの怪異と出会い脱出するロールプレイングゲーム。マッチング制ゲームなので、ゲームを進めるのに何度も繰り返さなければならない。そして、実はこのゲーム人狼ゲームの様なシステムを孕んでいる為簡単に語ることのできないゲームなのだ。


 そして、Re:aL hazard.1はバイオなハザードを模したVRゲーム。とあるバイオな研究所から抜け出す脱出ゲーム。Dead Grand DelderはゾンビFpsゲームだ。これについてはそのままなので語る事はない。


「うぅ………そ、それは……だって、怖いものは怖いもん」


 俺が縮こまっていると駅のアナウンスが聞こえ出す。それは親友A、翼が乗る方面の電車だった。


「もんとか言うなし。男だと需要ないぞ。っと、そろそろ電車来るわ。じゃまた、ゲームでな」


 英語で繰り返されないアナウンスの後に電車が到着したことを告げるブザーが鳴り響いた。


「おう」


 親友とゲームをするのは初めてだけど、ホラーゲームを一緒にプレイしようとしたことは何度もある。が、始めようとすると決まって怖がってしまい、いつも普通にはプレイできなかった。だからこそ申し訳なくもあり、今回が楽しみでもあるのだ。

 

「何しょげてんだよ。高宮先輩と一緒にプレイしたいんだろ。元気出せ」


 そう言って俺の頭をくしゃっと撫でた。ちょっとくすぐったい。


 そう、俺の好きな先輩と一緒にゲームしたい。その一心だけでゲーム機器を買った。当然安くない買い物。買ったのは最新機器のベット型没入式インターフェイス。それは6桁を優に越える額だった。


「うん。ありがとな。色々と」


 翼は既に電車の中に乗り手を振っている。その様は流石イケメンと言えた。背景に薔薇が咲いて周囲に散っている。(エフェクト)そのイケメン成分俺にも少しでいいから分けてくれないかなぁ。












「ちゅ、ちゅーー」


 ベンチの下から白くて丸っこい何かが横切った。まだ、電車が来るまで時間はある。


 なんだろうと思いついて行ってみると……


  お、ハツカネズミだ。自販機の横にガリガリと何か地面に描いている。なになに………


"ゆう×つば?つば×ゆう?私的にはつばゆうのヘタレ受けを推します!!"


 うん…………見なかったことにしよう。

























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攻略wiki便利ですよね。でも本当にガチ勢の方々がWiki使ってるのかは知りません。私はガチ勢じゃないので。

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