第四話 魔理沙先生による弾幕ごっこ講座
魔「――魔理沙先生による弾幕ごっこ講座〜!」
麦「い、いえーい…?」
今、俺――稲見 麦は魔理沙先生から弾幕ごっこについて教えてもらうところだった。
麦「そ、それにしてものりのりですね…」
魔「ん?せっかくなんだし明るく行こうぜ。」
麦「それはそうですけど…」
魔「それじゃあ弾幕ごっこについて教えてやろう。弾幕ごっこは…」
この後の講座は大学でのつまらない授業を思い出させるものだった。
ーーーーーーー
少女勉強中……
ーーーーーーー
魔「――これでこの講座は終了!よくわかったか?」
麦「よ、よくわかりました…」
ところどころ話が脱線したが、大事なところは眼鏡がわかりやすく説明してくれた。
この眼鏡有能すぎだろ。
要約すると、弾幕ごっこは全力の殺し合いではなく、弾幕ごっこの相手は弾幕をどれだけ綺麗に放てるかが重要らしい。
その弾幕に名前をつけたものがスペルカードで、スペルカードを使うときにはスペルカード名を言うとか安全地帯を用意するというルールがある。
弾幕ごっこは相手を倒すか、制限時間いっぱい逃げ切れば勝ち。
あくまでも弾幕ごっこなので普通の戦いは弾幕を敷き詰めて倒してもいい。
…そういうものらしい。
弾幕を打つ、という感覚は講座中に実践させられたので一応撃てる。
するとやはりと言うべきか魔理沙はこう言った。
魔「講座は終わったから私と弾幕ごっこをしよう。なあに、流石に手加減はするさ。」
麦「できるのかな…」
魔「大丈夫だ!麦にならできる!だから早くやろう!」
魔理沙は弾幕ごっこを早くしよう!と急かしてくる。
弾幕ごっこのことを教えるフリして私と弾幕ごっこするつもりだったんじゃ…
まあ、教えてもらったおかげで最低限異変は解決出来るようになったんだから魔理沙に付き合ってあげよう。
麦「…わかりました。弾幕ごっこ、しましょう。」
俺は腹を括って弾幕ごっこをしよう、と言った。
魔理沙はそれに
魔「もちろん!そうこなくっちゃな!」
と、明るい声で返した。
ーーーーーーー
少女準備中……
ーーーーーーー
――少し離れたところに金髪の魔法使いがいる。
その魔法使いは待ちきれないという声でこう言った。
魔「もういいかー?」
…自分としてはもうちょっと心を落ち着かせたかったが、仕方がない。
麦「いいですよー…」
麦がそう返す。
………。
弾幕ごっこの始まりの合図は魔理沙がすることになっている。
少しの静寂のあと、魔理沙はこう言った。
魔「弾幕ごっこ、開始!」
弾幕ごっこが始まった。
こちらは初心者なので魔理沙はずっと空を飛ばないでくれている。
魔「こちらから行かせてもらうぜ!『魔符 ミルキーウェイ』!」
魔理沙がスペカを使用した。
もちろん空から降ってくる星は綺麗だが、見惚れているとすぐにやられてしまう。
――ならば移動しつつ、相手を狙う!
俺は手のひらで弾を作り、放った。
魔理沙は避けられずに当たったが、まだぴんぴんしている。
…このままやってもジリ貧で負けるだけだ。
そう悟った俺は能力を惜しみ無く使うことにした。
そうするため、俺は弾幕を避けなくなった。
しかもわざとあたりに行くようになった。
魔「おーい、いきなりどうしたんだー?降参するのか?」
魔理沙にはこの行動が理解出来ないようだ。
まあ当たり前だけど。
麦「いいえ、違いますよ。よく見ててください。」
俺は落ちてくる星に手のひらをかざした。
すると星は崩れるように壊れてしまったのだ。
魔「!?どういうことだ…?」
麦「こういうことですよ!」
俺は壊した星を手のひらから打ち出した!
魔理沙はいきなりのことに避けることができず、大ダメージを受けた。
でも、まだ動けそうだ。
魔「…これが麦の能力ってわけか。」
麦「そうですね…細かいことは後で教えてあげます。」
魔「おいおい、手掛かりもくれないのかよ。」
麦「それほど説明が長い能力なんです。」
今の魔理沙には教えられない。
ここまでやってなんとか互角なのだ。教えられるわけがない。
すると魔理沙は不利と感じ取ったのか、新しいスペカを使った。
魔「『恋符 ノンディレクショナルレーザー』!」
そう宣言したあと、魔理沙の周りに魔法陣が浮かび、そこからレーザーが出てきた。
当たったらまずい気がする…
そう思った俺はレーザーを避けつつ、攻撃に転じた。
その後、レーザーにプラスして弾幕もはられたが、もちろん破壊して撃ち返してやった。
そうやって戦っていると、魔理沙が口を開いた。
魔「麦、お前強いな。」
麦「あ、ありがとうございます…」
魔「だから…」
…ん?だから…?
嫌な予感がする。
このあと、予感は的中してしまった。
魔「だから、ちょっと本気を出すことにした!」
麦「ハァ!?」
俺は魔理沙が約束を破ったことに驚愕した。
麦「ふざけないでくださーい!」
魔「ふざけてなんかいない。至ってまじめだ。」
麦「…嘘だッ!」
魔「嘘じゃない。本当だ。」
麦「……」
ウソであってほしかったなぁ…
魔「…そろそろいかせてもらうぞ。」
魔理沙は手で何かを持ち、構える。
そして、こう宣言した。
魔「――『恋符 マスタースパーク』!!」
――この瞬間から、死へのカウントダウンが始まろうとしていた。
今回は弾幕ごっこのお話です。
魔理沙がちょっと本気を出すようです。
本当にちょっとなんでしょうかねぇ…
次の話もお願いします!
登場人物紹介
稲見 麦(俺):喋ると勝手に敬語に変換されるようになった。
今回始めて能力を使用したが、うまく使えた。
その能力は『創成と破壊を繰り返す程度の能力』。




