第三話 博麗神社にて
――博麗神社へようこそ、参拝客。
その魔法使い(仮)はそう言った。
…魔法使いなのに巫女なのか。
そう思った俺は直接聞くことにした。
麦「…あなたはこの博麗神社の巫女なんですか?」
と、言うと魔法使いは呆れた顔をした。
?「あのなぁ、こんなに魔法使いらしい人が巫女なわけがないだろ。」
麦「そ、それもそうですね…」
ならば本物の巫女はどこに行ったのだろうか…
俺は無意識に辺りを見回していた。
思っていたことが行動に出ていたらしい。魔法使いは巫女がなぜ居ないのかを教えてくれた。
?「今、れい…いや、博麗の巫女は用事で出かけてるぜ。」
麦「なるほど…今、博麗の巫女は居ないんですね…」
いないならここで待つしかないか…
早く帰って来てほしいものだが…
…そういえば、今まで普通に話していたが相手は名も知らない魔法使いではないか。
巫女が帰って来るまで時間がかかりそうだし、それまでこの人と雑談することにしよう。
まずは相手のことを知らないと。
麦「…今さらですが、あなたは誰何ですか?」
?「本当に今さらだな…まあいい。私は『霧雨 魔理沙』、普通の魔法使いだ。」
麦「霧雨 魔理沙…呼び方は霧雨さん、でいいですかね?」
すると、魔理沙は渋い顔をしてこう言った。
魔「あ〜止めてくれ、私は上の名前で呼ばれるのが嫌いなんだ。私のことは敬意を込めて魔理沙さんと呼んでくれ。」
麦「分かりました、魔理沙さん。」
魔「分かればよろしい。…で?私の名前を聞いたってことは、お前の名前も教えてくれるんだよな?」
麦「は、はい、私は『稲見 麦』、そこら辺の村人です。」
俺が自己紹介すると、魔理沙は軽く笑ってからこう言った。
魔「おいおい、別にそんなに固くならなくていいんだぜ。ここまで来れたってことはお前は強いってことだからな。…特にお前からは霊夢と同じぐらいに強い霊力を感じるしな。」
麦「そんなに褒められると照れちゃいます…」
魔「お前のことは麦って呼んでいいか?」
麦「い、いいですよ…(照)」
顔を真っ赤にする麦。
すると魔理沙が私に対して質問をした。
魔「そういえば…麦はどうして博麗神社に来たんだ?」
麦「それは…私が異変を解決しに来たからです。」
麦は博麗神社に来た理由を堂々と言ってのけた。
すると、魔理沙も流石に困った顔をした。
魔「えぇ…異変は普通の村人が解決出来るもんじゃないんだけどなぁ…」(でも力はあるから行けそうだし…)
魔理沙は「うーん…」と言って、黙り込んでしまった。
魔「うーむ……!」(そういえば最近弾幕ごっこしてないし、表向きに麦の手助け、その見返りかなにかで弾幕ごっこをしてもらえばいいんだ!)
魔理沙の反応的に諦めるしかないのだろうか…
そう諦めかけたそのとき、魔理沙は「よし!」と言って、麦の肩を掴んだ。
麦「ふぇつ!?」
いきなり肩を掴まれた麦はびっくりした。
だが、魔理沙はそんなこと気にしていなさそうだ。
魔「麦、お前のことを気に入った!私が麦のことを手助けしてやろう。いいか?」
麦「は、はい…」
急な展開について行けなかった麦は、返事以外に何も出来なかった。
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少女整理中……
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麦「――でもどうしていきなり私のことを「気に入った!」とか言ったんですか?」
俺と魔理沙は初めましてから、長くても一時間ぐらいしか経っていないのだ。
なのにどうして私のことを気に入ったのだろう。
それに対して魔理沙はこう言った。
魔「ん?ああ、それはな…力の持ってるお前がわざわざここまで来て「異変解決を手伝いたい」なんて言ってきたらその気持ちを無下には出来ないだろ?…それに麦と弾幕ごっこしたいし…」
最後の言葉はよく聞こえなかったが…私のことは認めてもらえたようだ。
魔「よし、それじゃあこれから異変とは切っても切れない弾幕ごっこについて教えてやろう。ついてこい!」
麦「え?」
ここから魔理沙先生による弾幕ごっこ講座が始まるのだった。
今回は魔理沙と麦が仲良くなる話です。
魔理沙の下心が丸見えですね。
麦はこれからどれぐらい魔理沙にしごかれるのでしょうかねぇ…
次のお話もよろしくお願いします!
登場人物紹介
霧雨 魔理沙:サバサバした性格。
嘘つくし、負けず嫌いだし、ひねくれ者。
でも、根は真っ直ぐでいいやつ。
能力は『魔法を使う程度の能力』。




