第二十三話 異変の黒幕との邂逅
?「――異変でも起こせって言うの?そんなのお断りよ。」
?「お前に拒否権は無い。」
麦「……」
草木の間から様子を伺う麦。
?「そもそも、あなたは誰なの?」
?「…教える義理は無い。」
?「……」
――!
金髪の女性と、目が合った。
すると、その女性の指先が動いた。
――何をしているんだ…?
すると、麦の足に何かが当たった感触があった。
麦「に、人形…?」
その人形は、どこか金髪の女性に似た服装だった。
人形「た、助け…て…」
麦「――!」
?「さあ、契約を…」
麦「そこまでだっ!」
麦は草木の間から飛び出した。
?「…ほう、お前は何者だ?」
麦「先にそっちの方が名乗るのが礼儀じゃない?」
?「フン…いいだろう。私は月見契子…だ。お前は?」
麦「……稲見麦だ。」
契「稲見…麦…?どこかで…」
麦「…?何をブツブツと…」
契「……」
月見は黙り込んでいる。
――今なら祓えるか…?
そんなことを考えていると、月見は急に笑い始めた。
契「ハハッ、そうか、お前があの…!」
麦「さっきから何を言ってるんだ?」
契「…気が変わった。また会おうぞ、稲見麦よ!」
麦「ま、待て!どこに…!」
そう言って、月見は一瞬にして姿を消した。
麦「……」
?「…そう呆けてないで助けてくれないかしら?」
麦「…あ…大丈夫ですか!?」
すっかり忘れていた。
?「…なんとか無事よ。あなたが間に割り切ってくれたおかげでね。」
麦「よ、よかった…」
?「――それにしても、あれは何者なの?自分で言うのもなんだけど、一応私は強いのよ?その私より強いなんてね…」
麦「……もしかしたら、今回の異変の黒幕かもしれません。」
?「それは何故?」
麦「うどんげの証言と外見がよく似ています。喋り方もどこか似ていましたし…」
?「異変の黒幕…その話、詳しく聞かせてもらっていい?」
麦「へ?か、構いませんけど…?」
?「そう。よかった。…ここで立ち話もなんだし、私の家でしましょう。ついてきてちょうだい。」
麦「は、はい。」
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少女移動中…
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――アリス宅の中には西洋人形が所狭しと並んでいた。
その異質とも言える光景に少し恐怖心を覚えたが、金髪の女性に促されるがままソファへと座った。
?「さて、申し遅れたわね。私はアリス・マーガトロイド。呼び方はアリスでいいわ。」
麦「私は稲見麦です。私は麦でいいですよ。」
ア「わかったわ、麦。…それで?あの黒髪の少女の正体って?」
麦「はい。あの人の名前はご存知だと思いますが、月見契子。各地で異変を起こしている張本人だと思われます。」
ア「…他に知っていることはない?」
麦「うーん…」
何かあっただろうか…?
麦「…そういえば、仲間に狐人がいるそうです。」
ア「狐人…八雲藍ではなく?」
麦「はい、全くの別物です。…私から出せるのはこれくらいですね。」
ア「……ひとまず、教えてくれてありがとう。」
アリスはソファから立った。
ア「異変のことは私も調べてみるわ。また何かあったら声をかけるわね。」
麦「ありがとうございます。」
ア「いいのよ、私がやりたくてやってることだし…」
麦「…いえいえ、助かります。」
――そういえば、何か忘れているような…?
麦「あっ!そういえば博麗神社の留守番頼まれてたんだった!」
――霊夢さんに怒られてしまう!
ア「博麗神社…?」
麦「すみません、もう行きます!」
ア「あ…ち、ちょっと!」
麦はアリス宅を飛び出して、博麗神社へと向かった。
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少女移動中…
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麦「――ま、間に合った…?」
ぱっと見、博麗神社に気配はなさそうだった。
麦「セー…」
霊「――遅かったじゃない。どこ行ってたのかしら?」
麦「あ…」
――終わった…
霊「朝に【どこにも行くな】って言ったはずなんだけど?」
麦「そ、それにはふか〜い事情が…」
霊「そんなの関係ないわ。」
――あ…これはまずい…!
霊「ちょうどいいわ。あなたにも実験台になってもらうから。」
麦「じ、実験台…?何の…?」
霊「スペルカードの実験台よ!『霊符 祓妖陣』!」
麦「へ…!?――うわあぁぁあ!」
――この後、さんざんスペルカードの実験台にされたのちに事情を話し、少しだけだけど許してもらえた。
投稿もおくれ、一週間以上も休んでごめんなさい!
これは週二投稿案件ですね…
頑張ります。
次のお話も読んでください!お願いします!




