表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いじめっ子がストーカーになったので、異世界へ逃げました  作者: 野うさぎ
第1章 幼稚園の頃から始まる惨劇
2/15

第1話 クールな幼女

 私は、長い黒髪を赤いリボンで、トップテイルにした。

 白のワンピースを着た幼女だけど、実はかなりの悲しい出来事を経験して、目は鋭くなっていて、性格は冷めたかのようになっていた。


 まさか、いじめっ子がストーカーと化かすことなんて、誰が想像しただろうか? 

 異世界に来る前は、母親の方針によって、ずっと坊主頭だった。

 髪を伸ばしてもらえなかったけれど、異世界にきてから、やっと女の子らしい髪型になれた。

 身長も伸びてきた。


 異世界での私のネームは、セリオ。

 ちなみに、イタリア語で「真面目」という意味らしいけど、今の私の現状を言い表しているとも言える。

 本名は別にあるけど、名乗りたくはない。

 私は、いじめっ子から離れ、第二の人生を歩むことを決めたから。

 

 ここに来て、もう4年。

 私は、今年で11歳になる。

 人間世界で生活していれば、今頃は小学5年生くらいになっていると思う。

 私の髪は、すでに肩下まで伸びていた。


 小学1年生の頃にやってきたけれど、やっぱりいじめっ子グループはどこまでも追いかけてくる。 

 そのことに、何の意味があるのかはわからない。

 私は、精神病棟で看護師をやっている異世界案内人によって、異世界転移をして、一人で逃げ道を探すしかなかった。

 探して見つけた先は、魔法だけで経営している謎のギルド。


 ここで訓練したからというもの、私は槍を肌身離さず持ち歩くようになった。

 いつ、どこで、あのいじめっ子グループに襲われてもいいように。


 私は、大人が来る場所に足を運んでいた。

 私も、これでも逃げなくてはならない身だけど、それがいつまで続くのだろうか?


 だけど、捕まったらどうなるのかわからない。

 わからないから、恐怖に怯えながらも、あいつたちがいない世界を目指していくしかない。


 今日来たのは、酒場だけど、私はお酒なんて飲めない。

 理由なんて、簡単だ。

 まだ、成人を迎えていないから。


「お嬢ちゃん、一人か?」


 酒場のオーナーっていう人に、声をかけられた。


「ええ。


一人よ。


見ての通りね」


「これは、よくないよ。


迷子かい?」


「親がいないの。


ちなみに、お酒はいらないわ。


飲むなら、ジュースでいい」


「お嬢ちゃん、年いくつだい?」


「今年で11歳になるけれど、まだ10歳」


「うちも、同い年くらいの子供がいるんだけど、よく酒場に来て、お酒とか飲める年齢でもないから、ジュースとか飲んでいたね」


 オーナーは楽しそうに話していたけれど、私はあんまり興味がなかった。


「そっか。


私は自由に過ごせるなら、何だっていい」


 私は冷たく答えてしまった。

感想、評価、いいね、ブックマーク等お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] そりゃ、クールにもなっちゃうよ~。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ