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いじめっ子がストーカーになったので、異世界へ逃げました  作者: 野うさぎ
第1章 幼稚園の頃から始まる惨劇
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プロローグ

 幼稚園に晴れて、入園することになった。

 私は、胸の高鳴りが止まらず、前日から幼稚園の制服を着ることになる。


「ママ、制服買ってきてくれてありがとう」

 

 無知で純粋な私は、これからどうなるのか考えずに母親に感謝をする。


「どういたしまして。


あなたも明日から、幼稚園生ね」


「うん」


 私はこの時は幼稚園に行けば、友達がたくさんできるのだと勝手な想像をしていた。

 だけど、これは今考えれば、なんの根拠もない妄想なはずだけど、大人の言う「幼稚園に行けば、友達がたくさんできるよ」という言葉を簡単に信じてしまっていた。


 幼稚園の入園が終わり、私はしばらくしてからいじめられるようになった。

 いじめっ子グルームのリーダーが、そこにいた。

 

 そこからは、泥団子を投げられたり、わざと転ばされたり、「男子にぶりっ子している」という嘘の噂を広められたりもした。


 幼稚園はお弁当なのだが、いじめっ子たち集団にけなされた。


「こんなもの食べているの?」


「食べ過ぎじゃない?」


「よく、痩せていられるねえ」


 幼稚園の登園拒否をするものの、親に無理やり行かされる日々。

 幼稚園の頃はずっといじめられることが続いたけれど、小学校からはいじめっ子グループたちとも、知り合いのいない学校に入学できるという話があり、私は安堵した。

 だけど、そこが間違いだったのだ。


 小学校に晴れて入学して、0からのスタートだと張り切っていたところに、いじめっ子グループは私の家にやってくるようになった。

 そして、家を燃やしてしまった。


 私は、こうして児童養護施設に引き取られることになったけれど、いじめっ子グループはやはりそこに来て、バッドを持ってきては、施設内を荒らして、施設の職員を何人か病院送りにした。


 私はその後、精神病棟に入院することになった。

 ここにいると、いじめっ子の顔を見なくていいという安心と、いじめっ子グループがこっちにもやってくるんじゃないかという不安が襲ってきた。


 ここで、精神病棟にいる看護師からある提案を受けた。


「異世界の存在って、信じる?」


 よく絵本で読んだことがある異世界だけど、そんなものが本当にあるのかどうかはわからない。


「その前に、どうしてそんな話を聞くの?」


「いじめっ子たちがその病院にも攻めてきているからよ。


もう、あなたに逃げ場はないの。


私から一つ言えることがあるとしたら、異世界という人間の力だけでは行けない場所に転移するの」


 私は、迷うことがなかった。


「逃げる!


逃げれるなら、どこにでも行く。


だから、私を誰も知らない場所に連れてって」


「じゃあ、決まりね」


 ここから、私の異世界逃亡生活が始まった。

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