【短編版】陰キャな社畜の僕が、夢の中で美少女エルフと夢の異世界スローライフ!-どうやらリアルでも一緒に暮らせるみたいですー
日々働くのは辛い。もううんざりだ。IT企業のシステムエンジニア(SE)として働く
僕、黒崎剣護は企業の歯車で社畜だ。こんな生活は、もう嫌だ
会社のトイレで顔を洗い、張りつめた心をシャッキっとさせる。無造作に伸びた鬱陶しい前髪。もう、数日剃っていない髭。もう限界だった。
ああ、早く帰って、ゲームをするなりしてストレスを発散したい。その唯一の楽しみが待っているから僕は、今日も働ける。コンビニで、弁当とお茶。食後のスイーツを買って帰る。
こうも疲れてストレスが、貯まると甘いものがなければやってられないし、潰れる。
栄養の偏った食生活で蓄えられた、下っ腹。メタボなデブとゆうわけではないけど、
まだ、中肉中背体系をキープしている。
でも、こんな食生活を続けていれば、いづれは、メタボ体系に、まっしぐらだろう。嫌だ!社畜でデブだなんて、僕の人生が、童貞のまま終わってしまう。
それだけは、阻止しなければ。学生の頃からアニメや漫画。ゲームが好きな陰キャだったせいで、女の子と付き合ったことも、手さえ繋いだことのないんだ。
こんな、最底辺の俺にも日々の暮らしを潤わせる工夫は、している。それは、四年前から始めたWEB小説サイトへの小説投稿だ。有名小説投稿サイト「小説家になろうよ!」で小説を投稿することだった。
趣味のゲームを活かして今の社畜勤務が始まった年から、仕事終わりの隙間時間を使って細々と投稿を続けてきた。元から俺は、小説などを中心に読んできたこ月間ランキング上位に入れば、書籍化の打診だって出版社から来るのも知っていた。
そして、書籍化して、小説家デビュー出来れば、この地獄の社畜生活からも抜け出すことが出来る。
でも、投稿し始めて直ぐに思い知った。WEB小説で人気作になっていく作品には、本当は、創意工夫が施されていることに。
そのことを知らなかった俺は、初投稿から躓いた。後から知ったが、初投稿は「勝負の初稿」と言われていて、一話目でどれだけ、PVを集められるかをとゆうのが、肝心らしい、え?勝負の二話目じゃなくて?
自宅アパートに帰り、夕食も、済ませて今夜の分の投稿も完了した。
深夜二二時さあ、もう一つのお楽しみの時間だ。これから俺は、極上の癒しの時間に入る。
それは、睡眠時間だ。俺には好きな夢を見て自由に夢の中を動き回れる、明晰夢を見ることが出来る。明晰夢とは、夢を見ている本人が、ここは夢の中の世界だと自覚して夢を見続けることを指す。
「ここは、夢の中なんだ」と気付くことから明晰夢は始まる。夢とは、自分が今まで経験してきたことや見聞きしたことが、夢の中でランダムに再生されてそれが一筋のストーリーとして紡がれて一つの夢となる。
この世界では、僕は、ヒーローだった。普段の陰キャから世界を救う英雄になるんだ!
これは、誰でも作り出せる、自信の記憶を使ったヴァーチャルリアリティで身近に体験出来る、異世界なんだとどこかのネット記事で読んだことがある。
マンガや小説などの空想を思い描く人たちにには、適用され易く、いきなり、10年前の記憶と現在の記憶が繋がって今の自分が子供の頃の旧友との夢をみせたりして何年も顔を合わせていない友人との」再会もたまに果たす。
また、読んでいたマンガやラノベ。観ていたアニメの世界にだって行ったり出来る。
社会人になってWEB小説を描き始めてからは可笑しな夢を度々見るようになった。こことは違う世界で、とある女の子と仲良く過ごす夢を。金髪碧眼の妖精のように整ったのそ容姿に度肝を抜かれたのをよく覚えている。
彼女は耳長で、恐らく、エルフと呼ばれる種族なのだろう。俺も、マンガやアニメでよく見ているから、それが夢に反映されているんだと思う。
田舎の辺境の地で一緒に小麦の稲穂の中を無邪気に走り回ったり、一緒に草原の中でピクニックをしたり、一緒のベットで寝て、そして...それは正に恋人と呼べる関係のようだった。
そして、月日は流れ、僕は老いて寝たきりの生活となる。それでも彼女は僕から離れることなく、一緒に居てくれた。いつも、薄れゆく記憶の中で彼女が俺に切なそうな表情で泣きながら一生懸命に語りかけてくる。
「愛している」確かに、口の動きで表情で、そう言っているように感じた。薄れゆく意識
そこでいつも、夢から覚める僕は、は、いつも涙を流していた。
***
そして、今夜も夢の世界へとダイヴする。僕は、夢を見る。
それは、無重力の浮遊空間を漂う感覚に似ている。無重力を体感したことはないけど。
それは、よく夢見る、エルフさんとの淡い日常の中へと意識を集中させていく。
その夢の世界はいつも夢見る世界と同じもので辺境の田舎町をだった。
心なしか、辺りを歩いている人の年齢層が高いのは気のせいか。
(あれ?もしかして、子供が減った?)
見慣れた街並みを歩いているととある酒場の前で止まる。
田舎町の繁盛している、町人と旅人で集う酒場。【流浪の旅酒場ー黒猫亭ー】
この酒場に彼女は居る。中へ扉に備え付けてある、鐘を鳴らして入ると、この店の看板娘である、金髪碧眼のエルフの美少女エトリアが出迎えてくれる。はず......
「こんにちは」僕は気さくにウェイトレスさんに声を掛ける。
「お一人様ですか?」「はい、一人です」ウェイトレスをしているエトリアに空席のカウンターに案内されて、オーダーを取る。「リア、今日のおすすめ料理はなんだい?」
「そうね、今日は、サーモスの塩焼きがおすすめよ」「じゃあ、それを貰うよ」
「サーモスの塩焼き入りましたー」そうキッチンにオーダーを言い渡す。
「今日は、いつにも増して、疲れているみたいだね。これ、女将さんからのサービス!」
そう言い、リアは、トマトスパゲッティをを大盛、ドン!とサーモスの隣に置いてくれる。
これはが元気が出るるな...力が湧いてくる。
好物でもあった、サーモスの塩焼きもスパゲッティもを平らげて「美味しかったです。ご馳走様でしたー!」とリアと女将さんに告げて酒場を出る。
そして、自宅へと帰り、眠りにつく。
明日も仕事かー。もう、あんな会社、行きたくないなー。このまま夢から覚めなければいいのになー。そう思いながら、瞳を閉じるのだった。
翌朝、部屋に入る日の光で頭が覚醒してくる。あれ?可笑しいな。俺はいつの東側の窓はカーテンをして寝ているから日の光が差し込むことなんてないはずなのに。
そんな、不思議と思い目を覚ますと、そこは、現実世界の自分の寝室ではなくて、
土煉瓦の作りの壁に囲まれた部屋で、昨日、僕が夢の世界で眠りについたの世界のままだった。
あれ?僕は、現実世界で目覚めるはずなのに。どうしてだ?
そう、困惑する。まあ、会社行かなくてもいいと思えば、これは、これでいいのか?
それにしても、お腹が空いたな......
***
どうゆうことだ?普通なら、夢から覚めて、現実世界に戻るはずなのに、それがない。
もし、ここが夢の中の世界だとしたら、深夜アニメも観れないし、秋葉原にも行けない
そんなの嫌だ!でも唯一、あの会社に行かなくてもいいんだと思えば少しは気が楽になるか。
ずっと、この理想の夢を見ていたらいいんだから。でも、まずは、お腹が空いたから
何か食べよう。
キッチンの戸棚を何か食べ物を探してみたけど、どうやら切らしているみたいだ。
そこで、昨日行った【黒猫亭】に朝食を食べに行くことにした。
町中を歩き、【黒猫亭】を目指す。村の中は各家の畑など家畜を飼育する牧場があったりとして、無駄に広い。広すぎるくらいだ。迷子になりながら、なんとかたどり着いた。
【黒猫亭】の扉を潜り、カランコロンとお客の来店を知らせる鐘と供に、来店する。
「おはよう。クロード!今日は、早いのね。」
「おはよう、リア」僕は、夢の中では、彼女にクロードと呼ばれていた。
何故か、馴染みがあり、しっくりとくる。まるで、昔からその名で呼ばれていたみたいだ。
「食材を切らしていて、朝ごはんを食べに来たんだ」
「そうだったの!?てっきり、うちの店の味が恋しくてまた食べに来てくれたのかと思ったわ」 そう、花が咲いたかのようにパァっと笑う。
「何かおすすめはある?」
「それなら、モーニングセットなんてどうかしら」リアはフレンチトーストとコーンープのモーニングセットを勧めてくる。
「ありがと。じゃあ、それを貰うよ」
「はーい!まいどー」彼女は、そう元気よく言うとオーダーをキッチンの方へと伝えに行く。
リアと変わるように今度は、カウンターの奥から女将さんのミーアさんが顔を出す。
彼女は女の人にしては、ガタイがよくていい体つきをしている。それれでいて出るところは出ていて包容力を感じさせる、大人な女性だった。頭頂部から生えた猫耳がちょっと、
不釣り合いではあるけど。
あれ?可笑しいな。いつもは、僕の夢の中では彼女は、小柄な少女体系がコンプレックスの猫耳の若女将だったはずなんだけど。
「昨日は、お疲れだったね、坊たくさん食べれたかい?」
「あっ、はい。それはお陰様で」
「あのミーアさん、束のことをお伺いしますが、今は、お幾つで?」
「女性に歳を聞くなんて失礼な坊やだね。あとわたしは、ミーアじゃないよ。ミーアはわたしの祖母さ。わたしはミリアだよ」
「えっ...てことはミーアさんのお孫さん!?ところでこのお店は、いつ頃から、あるんですか?」
「そうだね、祖母の代からだから、八〇年近くに
なるかねー」
「そう、なんですか......」
「あんた、こんなところで、油売ってないで、冒険者ギルドにでも行くなりして、仕事してきな!それで夜にでも、またおいで。ご馳走してやるよ」
「さあ、いったいった」とミリアさんに急かされて、【黒猫亭】を後にしようとする。
その時、カウンターの奥から、リアが、小走りで駆けてくる。
「これ、お昼に食べてね」そう言い、彼女は、僕にお弁当を手渡してくれる。
「あ、ありがと」これは嬉しい。女の子からの手作り弁当なんて、リアルで一度も貰ったことがないぞ。夢の世界、万歳!こうして、僕は浮かれた気持ちのまま、冒険者ギルドに向かうのだった。
ミリアさんから聞いた話はこの時ばかりは、頭から抜けていた。
長編を書く前に短編を書いてみました。まだまだ続きます。
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それでは、また。