こんなガンダム作品があったらいいな 主人公編
ガンダム作品において最も重要な要素とは何でしょうか。
私は「主人公」だと考えています。
これまでの作品で魅力的な主人公たちが登場いたしました。
そこで「こんな主人公の話が欲しい」ってのを考えてみました。
これはいわば、バンダムさんへの要望書でしょうか。
第一章 私の好きなガンダム主人公
ここで、私のお気に入りの主人公を六人上げたいと思います。
ランキング形式の作法にのっとり六位からの発表。
六位 バナージ・リンクス 機動戦士ガンダムUC
Zガンダムのカミーユ・ビダンを現代風にアレンジしたような主人公ですね。
カミーユの異常性を押さえたような人物で、思春期の不安定さと女の子のために戦う単純さも共感出来て良かったです。
何よりも話が進んでいくにつれてバナージが人間として成長していくのが好印象でした。ガランシェールの中で、ジンネマンと殴り合うシーンが一番好きです。(バナージにとってジンネマンは親父だったんだな)
でも、一つだけ気になる事が、バナージも年を取ったら親父みたいな顎になるんだろうな。だって、じいちゃんも、父ちゃんも、おばさんも、腹違いの兄ちゃんも、みんな立派な顎をお持ちで。
しかも、じいちゃんの若い頃がバナージにクリソツ (絶望しかねぇ!!)
五位 シーブック・アノー 機動戦士ガンダム F-91
等身大の高校生みたいな主人公で親近感が強かったです。
私はこの作品、小説から入ったので、映画の端折り過ぎは問題だと思います。映画は小説全二巻の四分の一を丸々カットしているので前半の戦闘シーンが意味不明に見えます。(展開がいきなりすぎる)
映画ではほとんど描かれていませんでしたが、ガンダム史上最も一般市民的な主人公だと思います。(ガンダムに乗るのもだいぶん後の方ですし)
ヒロインのセシリーとの恋愛感情も、あの年頃特有の純情さで理解しやすく、リアルな人物描写が光る主人公でした。
四位 ダリル・ローレンツ サンダーボルト
義手義足のスナイパーとか設定がかっこいい。(不謹慎)
大きな悲劇を受け止めるその精神性の強さに感服です。
性能の劣るザクに長距離砲を運用させて火力を出すなんて、敗戦濃厚な末期感にゾクゾクします。其の長距離砲で雲霞のごとく押し寄せるジムをバッタバッタと撃ち落とすんですよね。(しかし、戦局は今だ不利)
リアルロボットアニメとしてのガンダム作品の名に恥じない主人公です。
ガンダムに対抗するため、頭のおかしい設定のザクに乗らないといけないのですが、仲間のためにわずかに残った右腕までも捧げます。
何という自己犠牲。とてもじゃありませんが真似できねぇ。
サンダーボルト宙域最後の戦いで、撃破されたイオ・フレミングが両腕両足が欠如したダリルの姿を見て絶望するシーンが痺れました。
「バカな・・・!!そんな体で・・・!?俺は・・・こんな奴に負けたのか・・・・・・・・!?」(そんな奴に負けたんだよ)
三位 バーナード・ワイズマン 0080 ポケットの中の戦争
0080は少年アルフレッドが主人公ですけど、私の中ではあの話はバーニィが主役のお話です。
ガンダム史上最も男気溢れる主人公です。
自分が彼と同じ立場に置かれたら、踏み留まれるだろうか。いや、絶対に逃げだしています。
誰もが逃げてもおかしくない状況。それなのに、彼はコロニーへの核攻撃を阻止するために単機、ザクでガンダム・アレックスに立ち向かう。しかも、彼が命懸けで助けようとしているのが、ここ数日で知り合った少年と同じ年頃の女の子、そして彼らを取り巻く人々と、自分が所属するジオンや故郷の家族の為ではなく、直接の利害関係の薄い人たちの為なんですよ。
世界の滅びを防ぐとか、人類の革新とか、そんな御大層なお題目じゃない。当たり前の日常の為、一人の人間としての尊厳と意地のために戦う。カッコいい。なんてカッコいいんだ。
しかも、相打ちながらガンダムを撃破。ザクでガンダムを撃破するとは、ジオン公国国民としても大歓喜でした。(ガンダムざぁまぁ)
遺書代わりのアルへのビデオメッセージは、今見ても号泣モノです。(ほんと最後の敬礼のシーンで絶対泣いてまう)
二位 ロラン・セアック ∀ガンダム
銀髪、黒人という見た目のデザインも異色の主人公ですが、とても良い性格をしています。
ガンダム史上、最も精神的に安定している主人公ではないでしょうか。
朗らかでひょうきんな面もあるれど、基本真面目。
ダブルヒロインの片割れ、ディアナ・ソレルを盲目的に信仰していますが、それだって納得できます。私だってリアルにディアナ様がいたら一生ついていくもんな。
彼女を信じることで、他のガンダム主人公が悩んだり戸惑ったりすることを全て除去。小難しいことは考えないからこその朗らかさ。
ガンダムでウシを運んだり、穴掘ったり、洗濯したりと、あんなに平和的にガンダムを使用したパイロットが他にいただろうか。しかも、それをかつて人類を埋葬したMSでやるところに皮肉が効いててよかったです。
最後は憧れのディアナ様と一緒になるなんて、ちょっとハッピーエンド過ぎませんかね。(いいなぁ)
一位 カミーユ・ビダン 機動戦士Zガンダム
私の中で最高のガンダム主人公です。
サイコパスと言えばいいのか破天荒と言えばいいのか、女みたいな名前と言われて見ず知らずの軍人に殴りかかり (ジェリド可哀そう)、尋問した憲兵の態度が気に入らないからと殴り掛かり (ジャコ食べろ)、母ちゃんが迎えに来てくれたのに軍のジープを強奪して検問に突入 (それに何の意味があるんだ?)。飛び降りた先で「なんてことしてしまったんだ」と反省 (やる前に気づこうよ)。しかし、その後、自分から手を出して憲兵に反撃されたのを逆恨みして (意味不明)、ガンダムMK-Ⅱを強奪して生身の人間に向かってバルカン砲を発砲 (あの距離だと弾が当たってなくても衝撃波で死にます)。そのまま、もう一機のガンダムMK-Ⅱの強奪に手を貸して、テロリストの親戚に転身 (うーん)。前半2~3話での怒涛の展開で一気に持っていかれました。
しかし、こいつは完全に基地外かその一歩手前でしょう。
一つ一つの行動が意味不明過ぎて付いて行けませんが、思春期らしい苛立ちが伝わってきて大好きです。また、声優の飛田さんがはまり役過ぎる。
そりゃ、最終話であんな風になるわな。(納得感が半端ない)
さて、私の好きな主人公はこんな感じでございます。
アムロやアナザー系の主人公がランクインしていませんが、個人的趣味とご理解くださいますよう。
第二章 こんな主人公でお願いします。
ここまで好きなガンダム主人公を話してきましたが、私が望む主人公はズバリ「脇役にスポットライトをあてて、主人公にしてください」です。
ガンダムなんか乗りません。量産型のMSで戦います。高根の花の美少女と仲良くなんかなりません。同じような境遇の女の子と仲良くなってください。
メインヒロインは同じ部隊の量産型MS乗りで、次々と仲間が戦死していく中、二人で助け合いながら悪戦するのが一番熱い展開かな。
配属はガンダムと同じ部隊で、凡人の目から見たガンダムと、そのパイロットを描いてほしい。
特別扱いされた特別な人物を横から眺める視点。(パイロットも私から見たら十分にエリートですけど、それは置いといて)
操縦テクニックも配備されるMSのスペックも桁違い。こっちがなんとか一機撃破したり、障害物を乗り越えている間に、ガンダムとそのパイロットは十機以上撃破し、遥か前方。
お偉いさんや可愛い美少女にちやほやされるのを、「なんだかなぁ」って見ている感じで描いてほしい。
そして、何かの拍子にガンダムに乗って、そのあまりの扱いにくさに、ぺったんこに挫折してほしい。
「やっぱり、あいつは俺とは違う存在なんだ」みたいな。
そして、最後はガンダムパイロットが宿命により英雄的かつ悲劇的最期を遂げる中、小市民的な幸せを掴むハッピーエンドで。
「彼は伝説となり俺はそれを語り継ぐ」的な終わり方が希望です。
バンナムさんお願いします。
さて、主人公に関してこんな感じでしょうか、次は装備についての要望を書いていきたいと思います。よろしければお付き合いくださいますよう、お願いします。
私の願望にお付き合いいただき、ありがとうございます。
皆さんの要望も感想欄にお書きいただければ嬉しいです。
後編の装備編は私の連載「考察文詰め合わせセット」に統合編として掲載しております。
よろしければ、どうぞ。