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黒い夢
黒 黒 黒。どこを見ても黒。
漆黒の中に、僕はいた。...僕の目の前に。
僕の目は何も移さない漆黒に染っていた。しかし口角は上がっていて、不気味な笑みを浮かべている。
そして心臓が透けて見えていて、その心臓には無数の鎖が繋がれていた。
そんな自分を見た時でも僕は冷静だった。それはそうだ。物心が着いた時から毎日のようにこの夢を見ているのだから。
しかし冷静と言うだけで疑問が浮かばない訳では無い。なぜ心臓に鎖が繋いであるのか、不思議で仕方がなかった。
そんなことを考えているうちに、今日も夜が開ける...
第1話読んで頂きありがとうございます。第1話での主人公は14歳なのですが、これから数話過去の話になります。
これからもよろしくお願いします。不定期更新です。