創造9 もうひとつのスキル
何か前回のを投稿してからブックマーク登録が3.4人くらい増えててとても嬉しい。
でも逆に思い付きで書いてるから今後どうなることやら···
見続けてくれると嬉しいです。
ジャイロの作ったご飯はとても美味しかった。
今までガルフィスに貰っていたのはパンとスープだけだったから、メニューにサラダや肉が追加されたのがとても嬉しい。
ジャイロはここから少し離れたところに牧場や畑を持っているらしく、そこから持ってきたものだといっている。
「それ、なんの肉ですか?」
「モグ···ん?これか?これはブルーホーンの肉だ。安物だが、とてもうまいぞ!
何たって俺のジャイロファームのブルーホーンだからな!」
ブルーホーンの肉···上手いな。
脂が多いかと思って食べたが、しつこくなくさっぱりしている。
しかし脂が無いわけでもなく、簡単に噛みきれる柔らかさだ。
····俺も牧場が欲しくなりそうだ。
いや、そんなことよりは金を稼いでおかないと···そのためにも修行をもっと多くやらないといけないか···?
少なくとも今日よりも多くの修行をやっていくか···
「メイキ···今はそんなに考えるなよ?修行ってのはゆっくりやっていけばいいんだ。
焦ったところで雑になるだけ。毎日真面目に決まった時間やることが一番だ。」
「で、でも···」
「大丈夫だ。下手に焦ってしまうと品質が下がるぞ?」
「え!?そうなんですか!?」
「あぁ。よく言うだろ?制作者の気持ちがこもってる。って。それと同じで作る際の気持ちの持ちようで品質は若干変わる。これはわかってないやつが多いから覚えておけよ。」
そんなことがあるのか···下手にあせると手伝いすら出来なくなっちまいそうだな。
うーん···何か納得いかないけど···とりあえず、言われたことは聞いておこう。
「あ、寝る前に魔力操作をするのはOKだからな?というか、むしろやっておけ。こいつは魔力を消費するわけでもなく、やればやった分成長していく。何より生産スキルの必須スキルだからな。」
「はい。わかりました。」
ジャイロってこう言うことよく知ってるよな···
あ、そういえば···
「ジャイロさん。」
「なんだ?」
「僕のスキルって合成だけじゃなくって、作成ってのがあるんだけど、これがスキル大全にも載ってなかったんだけど、なんかしってるか?」
そう言いながら俺は宙に 作成 と指でなぞる。
そう。俺は合成スキルしか使っていない。
スキル大全にも載ってなく、ジャイロの紙にも載っていなかった作成スキル。
このスキルは一体なんなんだろうか···
「作成···?いや、聞いたことがないが···」
「やっぱりですか···」
「···生産スキルは、基本的に名前の通りのことができる。合成なら複数のものを纏めたり、鍛冶なら金属を扱えたり、ってな。作成ってことは何かを作成出来るスキルだろうから、やっぱり生産スキルの一種だろう。」
「ですよね···このスキル、スキル大全にも載っていなかったのでレアなスキルだとは思うんですが···使い方がわからないのでどうしようもないんですよね···」
「そうか···ま、今度知り合いに聞いてみるさ。商人ってのは情報が大事なんだぜ?
すぐにわかるだろう。さ、もう寝ようぜ?お前の部屋はアッチだからな。
あ、便所はソコな。」
···作成···か。一体何を作成出来るスキルなんだろうか···
もしかして何でも作成出来るスキルだったり···?
いや、さすがにないか···
まぁ、とりあえず今日はねよう。あ、魔力操作をやっておかないと···
「ご馳走さまでした。お休みなさい。」
「おう!おやすみ!」
俺は魔力操作を数分やった後、フカフカのベッドでぐっすり寝た。
★☆★☆★☆★☆★
「···寝たか。」
ジャイロはメイキが寝たのを確認し、一息ついた。
「···一体あいつはなんなんだ?急に熱くなったり、魔力操作が一瞬で出来るようになったり···」
それに作成スキルなんて聞いたこともない。
それにスキルの名前···作成、か。過去の英雄がどんなものでも作れるスキルを持っていたというが···まさか、な。
···だが作製か作成か。これだけでも意味は大きく変わる。
あいつは作成だと言っているが···
もしかして作製かもしれない。
そうだとすると本当に···
いや、でもあいつが宙に書いたのは作成だ。
大丈夫だろう。多分。
とりあえず、俺の仕事に使えるなら手伝ってもらおう。
あとは···機会があればレベルもあげてもらおう。
よし。俺も寝るか。