創造8 魔力
はい。久々にかけました。
ちなみに誕生日もきて、15歳です。
受験勉強やらなくちゃ····
修行···か。取り敢えずダメもとでやらせてもらうことにした。
「まずは···そうだな、指先に全身の力を集めるイメージ。」
ジャイロはそういって人差し指をピンとたてた。
そして指先をジーっと見つめていた。
すると指先から青っぽい光がうっすらと見えた。
「これが魔力だ。でもま、他人が魔力を目視できるレベルは相当だ。つまり、俺がスゴいってことだ!
できなくってもいいさ。練習あるのみだ。ま、俺は一回で成功したがな!」
所々自慢が入ってるのは無視して指先に力を入れる。
くっ···ダメだな。なにも感じ取れない。
「出来ません。」
「だろうな。いいか?力を込めるんじゃない。力を集めるんだ。全身の力が一ヶ所へ集まるイメージ。ほれ、もう一回やってみろ」
集めるって···込めるとは違うのか。
指先に集める···指先に···
···駄目だ。できない。
なんだ?何でだ?
俺が悩んでるのを見たジャイロは俺をジーっと見つめている。
···なんか怖いな。
まぁいいや。もう一回やってみるか。
くっ····やっぱり駄目か。
「わかった。」
と、突然ジャイロがいった。
「なにがですか?」
「お前が何でできないか。というかお前が魔力を操るための方法が。」
マジか!?今のを見ただけでそんなことがわかるのか!?
「ほ、本当ですか!?」
「うん。まず何でお前ができないか、についてだが、さっきもいった集めるってことができてない。
というか解ってない。」
確かにな。それは何となく思ったが、解らないものは解らないのだ。
「今から俺の言う通りにしてみろ。まずは目を閉じる。その後、全身をモヤモヤしたものが覆っているのを想像してみろ。」
「はい、出来ました。」
「あぁ、喋らなくていい。そしてそのモヤモヤは指先に集まってくる。いいか?ここで力を入れるな。今はただイメージするだけだ。」
モヤモヤが指先へ···痛っ!何か頭痛が···まぁいいや集中···集中··
「意識を乱すなよ?···よし、一旦深呼吸しろ。大きく、ゆっくり···鼻から吸って口からはく···」
スー····ハー····スー····ハー····
「そのままゆっくり指先に力を込めろ。」
ゆっくり指先へ···指先へ···痛いな···また頭痛か···指先へ··指先··痛···指先···痛い、頭が··痛
――― 魔力操作技術定着 ―――
痛っ!まただ···前も同じようなことが···
――― 技術定着成功 ―――
「お、おい!メイキ!どうした!?意識がとんだか!?くそっ!!」
――― 魔力操作確認開始 ―――
「おい、大丈夫か!?ひ、ひとまずベッドに運ぶか···って熱!なんだ!?メイキが火のように熱いぞ!?」
――― 一点集中 開始 ―――
「な、なんだ!?今度は指先が光って···!?魔力か!?こいつの魔力量はどうなってんだ!!ま、眩しい···目が···目が焼ける!!」
――― 確認完了 一点集中解除 ―――
――― 全身硬質化開始···失敗 ―――
――― 魔法使用開始···失敗 ―――
――― 生体反応異常検出、魔力操作確認終了 ―――
「う··ん···?」
「メイキ!!!?よかった、生きてたか···」
「ジャイロさん?痛っ···。またこれか···」
ガルフィスのところで合成スキルを使ったときと同じようなことが起きた。
一体何なんだろう?それに···やっぱり声がした。
「また?···いや、それはいい。ところで、今まで何をしてたか覚えてるか?」
「いえ···すいません。指先へ力を込めろって言われてからの記憶が···」
「そうか···体に異常はないか?」
「はい、なんとか。ちょっと頭痛がしますが。」
「もう一回魔力操作をしてみろ。」
急にどうしたんだ?そんな簡単に出来るものじゃないって言ってたくせに··
どうせできないんだ。適当にやっちゃえ。指先へ力を集めて···
···ボゥ···
ん?指先が光った?···でも青じゃない。黒色···か。
魔力じゃないってことか。残念だ。でも光った文は進歩したってことか。
「ジャイロさん、やっぱりできませんよ。光りはしましたが、黒色でした。」
「···やっぱりか。メイキ、それも魔力だ。その者の得意な魔法やスキルで色が違うらしい。黒色は生産職の色だ。ちなみに俺は水、つまりは戦闘職、そのなかでも回復を得意としてるわけだ。」
え!?じゃあ俺はもう魔力操作が出来るようになったのか!?
「それにしても黒か···面白いな。あ、あと今の指先へ魔力を集めるのは魔力操作の基礎の基礎。
まだまだ修行は続くからなー?」
「······はーい。」
「さて、飯だ飯!!今から作るから待ってろ!!」