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創造3 合成スキル

テストが終わった!!

50点下がった!!!!

ヤバイ・・・・・・!

スキルを試すっていってもな・・・


「俺にはスキルの使い方がわからないんだが?」


「まぁ、ちょっと待てよ。こいつを見てみな。」


そういってガルフィスは服のうちポケットから小さな本を取り出した。

題名は「スキル大全」というものだ。


「名前から察するに、いろんなスキルの詳細がのっているものだと思うけど、あってるか?」


「あぁ、その通りだ。こいつでメイキのスキル、作成と合成を調べてみようぜ!」


そういってガルフィスは本をおき


「創造神:ラフティン様、どうか、神の力で合成の導きを!」


等と言い出した。

すると本が中に浮き、淡い光を発し始めた。

ページもかってにめくれていき、感心してみていると輝きが薄れ、本がガルフィスの手中に収まった。


「よし、あったぞメイキ!このページだ!」


そういって俺に向かって本を広げて見せる。

なかには2mmくらいのサイズで文字が書かれている。読みづらいな・・・


「ちょっと見せてくれ。」


「当然いいぜ!ほれ。」


ガルフィスに本を手渡してもらい、合成に着いて読んでみる。




合成

複数のものを合成するスキル。

必要なものは合成したいもの、魔方陣を用意すると合成でできることの幅が広がる。


作れるもの

いくつかの金属を混ぜたり、果汁を混ぜたりもできる。

実は料理人の欲しがるスキル第3位という噂もある。


追記

錬金術のスキルを持っていると何かが変わることもあるらしい・・・?


アドバイス

あまりなんでもかんでも混ぜると大変なことになるかも。

混ぜるな危険!!



「・・・うん。わかりづらい。」


「確かにな。でも、何も知らないよりはいいだろ?」


「まあな・・・」


「まぁ元々情報が少ないしな。仕方がねえさ。」



何かを混ぜる・・・か。

何か混ぜれるもの・・・果汁や金属か・・・。


「ほら。金属ならここにあるぜ」


そういってガルフィスは鉄屑と硬貨を差し出してきた。

・・・硬貨ってこういうことに使っていいのか?

ま、いいとしよう。だが・・・


「肝心のスキル自体の使い方がわかんねえ・・・!!」


「あ、そうか」


どうすればいいんだろうか・・・?


「とりあえずスキル名をいってみろよ。だいたいそれで使えるだろ。・・・多分。」


本当かよ・・・

ま、他に方法もないし・・・やってみるか。


「合成」


・・・・・・・・・


「なにも起きないな・・・」


何か条件があるのか?

条件・・・合成・・・混ぜる・・・

全くわからんな・・・

金属を混ぜる・・・

考えてもわからんな・・・

とりあえず、もう一回使ってみるか。


何か頭がいたいな・・・

「合成」



――― 熱、液体、イメージ、加工 ―――


――― 完成 ――



「なんだ、できたじゃないか。」


「・・・・・・」


「どうした、メイキ?」


「・・・・あぁ」


――― 意識共有・・・失敗 ―――

――― 生命共有・・・失敗 ―――

――― 記憶削除・・・必要なし ―――

――― 知識追加・・・成功。知識を定着させます ―――


なんだ?急に頭痛が増してきた・・・

何か声がするような・・・


――― 定着開始 ―――


「くっ!!?」


頭が痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い。


「メイキ、どうしたんだよ。急に頭を抱えて・・・」


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。


「お、おい!どうしたんだよ!くそ、せっかく恩を売れたのに・・・」


痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛


「おい!しっかりしろ!死ぬなら俺を儲けさせてから死ぬんだ!」


――― 定着完了 ―――


「おい!これじゃ俺がしたことが全部無駄じゃないか!」


「・・・ん?何が無駄なんだ?・・・痛っ。」


「あ・・あれ?治った・・・のか?」


「あぁ、まだ少し痛いがな」


何だったんだ?あの頭痛・・・

何か聞こえた気もするんだが・・・

一途的とはいえ、とんでもなく痛かったな・・・


「で、無駄ってなにがだ?頭が痛くてよく聞き取れなかったんだが。」


「え!?・・い、いや、別に何でもないぞ・・・?」


「おい、何で嘘つくんだよ。何が無駄だったんだ?」


ガルフィス・・・どうしたんだろうか。

さすがの俺もここまで分かりやすく反応されたら嘘ってくらいわかるぞ?


「ハァ・・・わかったよ、言えばいいんだろ?」


その後ガルフィスは真実を語ってくれた。

俺が倒れているのを見つけ、鑑定紙を使って俺が作成と合成のスキルを持っていることがわかり、

俺に恩を売りまくって質の良い物をたくさん作らせる作戦だったようだ。

道理であんなに親切だったわけだ。


「そうだったのか・・・」


「ま、メイキには見破られると思っていたんだが・・・まさか自白しちまうなんてな・・・」


でも助けられたのは事実だし、俺もスキルがわかった時、何かつくってガルフィスに売ってもらおうと思ってたし、ガルフィスの作戦は成功なんだけどな。


「それより、さっきはどうしたんだ?スキルが成功したとたんに苦しみだして。」


「あぁ、それは俺にもわからないんだ。急に頭痛がしてな。何か声がした気がしたんだが・・・」


「そうか・・・なんだったんだろうな。」


「さあ?さっぱりだ。」


「・・・で、これからどうする?俺と一緒にいくか、別れていくか。

別がいいなら近くの町にまではつれてくぜ?」


「あぁ・・しばらく考えさせてくれ。まだ頭痛がするし、休みたいからな。」


「わかった。いい返事を期待してるぜ?」


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