創造1 プロローグ
思い付いて書いた。
無計画、趣味、直感。
頑張って書く。
ただし不定期。
俺は死んだ。
死んだと思ったら一面真っ白の空間にいた。
長い半透明の道が目の前に現れた。
その道は幅1M程だった。
俺はその道を進んだ。
曲がり道もなく、ひたすら真っ直ぐ続く道だった。
死んだからか疲れることもなく、歩き続けても苦にはならなかった。
どれだけあるいただろう。
気づいたら目の前に大きな青い扉があった。
その扉を開けると、そのなかにはいくつもの袋がおいてあった。
俺はそのなかで発光している袋を見つけた。
俺はその袋を手に取り、中を覗くと――――
★☆★☆★
「・・・おい!大丈夫か!?」
声がする。・・・誰だ?
「おい!起きろ!大丈夫なのか!?誰だ、あんたは!どこから来たんだ!?」
体が揺すられる。
「お、おう。大丈夫・・・だ。」
俺は何とか返事をした。
ここはどこだろうか・・・
「おぉ!意識を取り戻したか!良かった良かった。
おっと、俺はガルフィス。商人だ。お前は?」
ガルフィスは、どうみても商人ではなかった。
いや、本人が商人だと言っているから本当なんだろうが・・・
全身の筋肉はすごく、体格もいい。ひげ面でスキンヘッド。
どうみても商人には見えない。
「おい!大丈夫か!?ボーッとしてるぞ?」
「・・・あぁ、大丈夫だ。」
お前のせいだといってやりたかったが、俺を心配してくれてるんだ。悪いやつじゃないだろう。
「そうか、大丈夫ならいいんだが・・・ところでお前は何者だ?何でこんな場所に一人で倒れてたんだ?」
倒れてた?いったいなぜ?というか、どこだここは?
そして、俺は誰だ?
「・・・すまん、何か・・・なんも思い出せん。」
「そうか・・・記憶喪失か・・・ステータスは?もしかしたらスキルやなんかでわかるかもしれん。」
ステータス?スキル?
・・・なんだろうか。わからない。
「ステータスって?」
「あぁ・・・相当ヤバイんだろうな。お前。ステータスまで忘れたなんてよ・・・」
ガルフィスはゆっくり丁寧に教えてくれた。
どうやらステータスというのはは自分の名前やスキルがわかるものらしい。
だが・・・
「そのステータスはどうやってみるんだ?」
「ステータスは鑑定するのが一般的だな。それ以外にも方法はあるというがよくわからん。」
また知らないものだ。鑑定?
「鑑定はステータスをみるものだ。スキル名やアイテム名に鑑定ってついてりゃ、それを使って何かのステータスがわかるんだ。」
どうやら顔に出てたらしい。ガルフィスは俺が質問する前に答えてくれた。
「鑑定紙ならまだあったな・・・坊主!そこで待ってろ!」
「はい!」
ガルフィスが何か呟いてるなと思ったら、急に大声を出したからビックリした。
ガルフィスはそのまま出ていった。っていうかこれ、動いてるな・・・
馬車か?多分そうだろう。
1分もたたない内にガルフィスは戻ってきた。手には一枚の手のひらサイズの紙を持っている。
「待たせたな。ほら、鑑定紙だ。これでお前のステータスがみれる。」
ガルフィスはその紙を俺に渡す。だが紙を持ってもなにも起きない。
「あぁ、そうか。使い方も忘れたのか・・・」
どうやら使い方があるようだ。
「どうすりゃいい?」
「あぁ、まずは髪を一本抜いて、それを紙の真ん中にのせるんだ。」
「・・・ダジャレか?」
「ちげぇよ!いいからやってみろ!」
言われた通り髪を紙にのせた。
・・・やっぱりダジャレだろ。これ。
「よし。それからその上に血を1滴つけるんだ。」
血なんて・・・指を少し噛みちぎってみるか?
「ほら、針だ。これで指先をちっと刺せば血がでるだろ?」
「おう、ありがとな。助かったぜ。」
良かった。
指を噛みちぎるなんて恐ろしいことをしなくてすんだ。
指先を刺すと、血が出てくる。
その血を紙の上にたらす。すると紙が薄く発光した。
ヴァァァン・・・
謎の光と音は5秒程度で静まった。
紙をみると何か書かれている。
これがステータスか。
名前 キング―メイキ
スキル 作成
合成
・・・紙にでかでかと書かれているが・・・
キングって王だろ?王族か?・・・いや、無いな。王族がこんなところにいるわけないし、名前にキングなんてつけるバカはいないだろ。
「キング―メイキ、か・・・聞いたことねぇなぁ・・
スキルからしてどっかで何か作ってたんだろうよ。でもそれ以外はわからんな・・・」
「そうか。まぁ、そこまで期待はしてなかったし、名前がわかったら十分さ。」
ガルフィスはニヤッとして、こっちを向いた。
「そうだな。キング様。」
「頼むからメイキで呼んでくれ・・・」