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真夜中の再落下

ーーーーーーーーーーーーー


勇者は北へと旅を続ける



目指すは盗賊の根城と言われている高い塔



王冠を盗まれたから・・と言う建前の元に向かっているのだが、案内と補佐でつけてくれた騎士が三人と魔法使い一人・・どうにも怪しい。魔物との戦いにも参加するし、戦力的には全く問題がない。そして、鑑定しても特に問題は無いのだが・・直感的な所で怪しいと感じる



・・用心に越したことは無い



何があっても、例え裏切られたとしても即座に対応できるよう、脳を半分以上起きているような仮眠を5回ほど繰り返し・・





とうとう塔の近くまでやってきた




夜にはまだ少し早いが、明日からの塔の探索に備えて早めに寝る事となる




旅立ちのときに貰った魔物避けがあるため、寝ずの番などは無いのが救いだが・・ここは盗賊の根城のすぐ近く


不足の事態に備えて、騎士たちが交替で警戒してくれるらしい


言葉に甘えてそれぞれ横になるが、やはり信用は出来ない・・たまにはぐっすり眠りたいとは思うが・・



(・・それでは困りますので)



!? 何か声がき・・こ、え・・・・


力が抜け、意識が遠くなる・・・・結界を・・・・


・・・・・・・・・・・・・・








ーーーーーーーーーーーーー


ふぁーっ、よく寝た感じがす・・



バタタッドサッグギッ




えー




起きたら、騎士っぽい人とか魔法使い、木の上にいたらしい盗賊っぽいのとか・・ねぇ? 盗賊っぽい人は、首の骨折れちゃってるんじゃない?



「か、鏡。この人たちは?」


「おはようございます、王妃様。この者たちは現在の勇者パーティ、大臣とお金の繋がりがある正騎士、大臣と盗賊団の繋がりが読めないまま情報を垂れ流している魔法兵団副団長、大臣への連絡員と偽っていた盗賊の斥候だった死体でございます」



え?なんだかよく分からないパーティね。それで良いの? 勇者・・横からなんだけど、すごく真っ黒よ? その大臣さん




「まぁ、良いわ。ところで・・今までは宿屋で目覚めていたのだけれど、今回は違うのね。なんだか久し振りだわ」


「その事ですが王妃様。ようやく入れ替わりの条件が分かりました」


「え? つ、続けて」


「はい。まだ今回だけですので、後2,3回は同じ条件を整えてみたいとは思いますが・・」



そう言うと、存在隠蔽、気配音声遮断の結界を張る



「まずは、この者・・勇者の意識が完全に眠りに落ちること。これは絶対です。ほんの少しでも、周りを意識しようとしている場合は王妃様が出てくることは出来ません」


ふむふむ


「そして、周囲100m以内で勇者を視認出来る者がいない状態及び、こちらから知覚出来る範囲に意識のある者がいない事。でございます」



「な、なるほど・・それでは確かに宿屋みたいな限られたスペースでしか私は出てこられないわね」


「はい、王妃様。ここのような屋外は、基本的に知覚出来る範囲が広くなりますので、王妃様が出てこられる機会も非常に少なくなるかと思われます。今回につきましては、この者たちの行動があまりにも面倒だったため、検証も含めまして強制睡眠にて意識を奪いました」



め、面倒って・・




まぁ、良いわ。この後の処理は、この者たちに任せましょう、そうしましょう



「分かりました。では、この方法を使う時は・・野宿などで4日以上私が出られなかった場合か、鏡の方で私のフォローが必要と判断した時にして。あまり頻繁にしてしまうと、この者に負担が掛かる可能性があります」


「・・分かりました、王妃様。そのように致します」



良かった。何となく・・本当に何となくだけど、勇者の行動が詰まらないとか面倒って理由で、毎晩意識を落とされそうな予感がしたのよ。私の返答にも少し遅れたし、きっとそうしようと思っていたわね




「さぁ。そろそろ出掛けたいと思ったのだけれど・・この者たちは、このまま置いていって大丈夫かしら?」


「はい、王妃様。完全に意識は無くしておりますし、結界は張ってありますので大丈夫かと。もし心配がおありなのでしたら、収納で連れていくことは可能ですが・・いかがいたしますか?」



んー、私的には鏡の結界は信用してるし、絶対的な安心感はあるのだけれど。ここはあの世界じゃないから、置いたままっていうのは気になってしまうのよね。世界によって変なルールとかあっても困ってしまうし・・まぁ、鏡の事だからそこら辺も含めた安全結界なんだろう、とは思うけれども



「鏡の結界を信用していない訳ではないのだけれど、今回は持って行きましょう。万が一が起きては、この者が困るでしょうし」



あ、そこの元盗賊兼死体さんは、処理しちゃおうかしら



ゴウッ



あ、どう処理しようか考えていたら、鏡が焼却処理してくれたみたいね。一瞬で灰になった彼は、土の手に(物理的に)掴まれて大地に帰るみたい


見慣れた処理方法だけど、相変わらず手際がいいわ



「では、回収しだい出発しましょう」


「はい、王妃様。ゲートを開きます」





さぁ、ようやく裏の世界へ旅立つわよ!!










キャーーーーーーーーーーー!!




「王妃様、繋がる先は前回と同じですので・・」



忘れてたわよーーーーーーーーーーーっ!!!





進みが遅いのは分かっているのでございます。しかし、これには深い深い、とてもふかーい理由があるので

「鏡?そろそろ行くわよ?」


「はい、王妃様」

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