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真夜中の落とし穴

ーーーーーーーーーーーーーーー


取り巻く状況は、見た目は甘ったるいケーキのよう



でも、この男には全てが張りぼてに見えているようだ



何でもないような顔をして、内面では全てを流れに身を任せる



なんて悲しい「物語」




だが・・その物語は、主人公が南の大陸から北の大陸へ移動し、近くの城下町にある宿屋にて一泊することにより、ひとまず一旦停止をすることになる


ーーーーーーーーーーーーーーー



はっ!



目を開け、周りを確認する



前の宿とは随分違った部屋ね



そこそこ高級な品であろう調度品、少し肌触りの良い寝具



ううーん!良く寝たわね!



「鏡、いる?」


「はい、王妃様。ここにおります」


相変わらずのレスポンスで嬉しいわね


「鏡、あれからどれくらい私は寝ていたのかしら?」


「はい。王妃様の肩慣らしをされた日から、9日と23時間16分ほど経過しております」


・・大体で良いのよ?まぁ、大体10日ってことよね


「大分寝ていたわね・・この理由は何故?あ、確定でなくとも現段階の推測でいいわ」


「はい、王妃様。確定ではない推測の段階ですが・・野宿や民家の空き部屋などですと、この者の意識が半分以上起きてしまっているのかもしれません。もしくは、一人で寝所にいるというのも条件にあるのかもしれません」


うーん。詳しい条件が分ければ、上手く鏡に誘導させようと思ったのだけれど。まぁ、要検証ね


「分かったわ。まぁ、気長に検証するしかないわね。・・それよりも鏡。あれはどうなっていますか?」


そう、折角起きたのだから、ね!


「はい、王妃様。直接裏の世界にゲートを設置することは出来ませんでしたが、表からの入口に設置しておきました。今から向かわれますか?」


やっぱり鏡。仕事が早いわ!!


「では、行きましょう。えぇ、行きましょう!」


「王妃様、そのままで向かうのですか?」


・・自分の姿を良く見る





上半身裸の男





「おおおおお落ち着きましょう」



ひとまず着るもの着るもの・・


「王妃様、こちらを身に付けください。向こうの街にある武器屋で購入した物ですが、なかなか良い仕立ての装備品でございます」


そう言って鏡は空間魔法で装備品を呼び出す


ベッドの上には、厚手の可愛らしいローブ、水鏡のような綺麗な盾、そして立派なドラゴンの意匠の・・爪?・・えー



「鏡。この爪だけごっついのだけれど・・」


「申し訳ございません、王妃様。近場の武具屋にはそれ以上の品が無く・・」


いやいや、ローブといったら杖じゃないの?って言いたかったのだけれど・・まぁ、いいわ



厚手のローブを羽織り、爪を腰のベルトに引っ掛け、盾もその爪を隠すように背中に掛けていく






ふー







サッ!シュバッ!!ブオン!!




うん、装着感は良いみたい。動きを阻害しない軽さの盾も、思った以上に手に馴染むこの爪も、期待以上に身体へと着いてきてくれる



「鏡、この装備中々良いじゃない。気に入ったわ」


「ありがとうございます、王妃様」




思った以上の装備品に顔がにやけてしまっている。王宮では鉄面皮を求めていられたから我慢していたのだけれど、感情は表に出してあげないと可哀想よね




爪と盾を背中に戻し、フードを被る


うん、準備は済んだわね



「鏡。では、行きましょう」


「はい、王妃様。ゲートを開きます」



さぁ、私の冒険も始まるわよー!





え?









きゃーーーーーーーーーーー!!!!!!!





「あ、王妃様。裏の世界に行くには、まずこの大穴を1分ほど抜けて行きます」






そういうことは早く言ってえええええぇぇぇーーーーーーーー!!!!!!










サッ!(天井の隅に飛び上がり爪と盾を装着)

シュバッ!!(天井から急下降、その勢いで爪を振り下ろし)

ブオン!!(バックステップからの横凪ぎ一閃)



あ、床や天井はもちろん、椅子やベッドに対しても硬化魔法を掛けていたので器物損壊はしていませんよ?

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