表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

オフィスウォー

続きが遅くなり、申し訳ございません<(_ _)>

テスト期間と進路により勉強に重点を置いているので、半月おきになるかもしれませんが了承ください。

ジャック(ベテラン)

NY殺人課のベテラン刑事。軍隊上がりで体力ともに頭脳明晰。名前で呼ばれるのを嫌う

バミューダ・シュタイン(ルーキー)

最近ジャックの殺人課に来たばかりのルーキー。頭脳体力ともに平凡だが、運転技術は元レーサーの親父を引き継ぎ相当な腕前。

ウィティカー

鑑識課の班長。

フレッグ・キラウェイ

ニューヨーク管轄部のFBI捜査官。


ブライアン・スミス

麻薬常習者

カール・アンダーソン

被害者

ローワン・バーキンス

被害者の友人

タレック・デギンズ

麻薬王

ブラッドキャット

犯人


ジョージ・シモンズ

DEA捜査官。



~イーストヴィレッジ~

ルーキー、ベテラン、ウィティカーは昨夜殺されたミスターカールの現場検証を行っていた。

『ふぅー』ベテランが口笛を吹く『マグナムで一発か。口に突っ込むとはよくやるな』

『唇と舌に二酸化マンガンと微量の火薬が付着している。奴は発射残渣を避けるために口に入れたんだ。こう、バレルに舌をつけた状態で』

『ひどいことを……』

『落ち込んでも始まらないさルーキー。それよりメッセージは?』

『あ、はい。紙にはEK-5 Next...と書かれてました』

『EK-5……。まぁ、とりあえず聞き取り調査だ』

『それならハンプティダンプティが行ってますよ。聞き取りならあの双子より右に出る者はいませんからね』

『いや、奴らには目撃者の捜索に当たらせる』

『じゃあ、僕たちは?』

『俺達は……害者が寄ったバーに行く』と、ベテランは財布のレシートをチラつかせる。


『彼なら昨日来ましたよ。閉店まで飲んでましたから』

『変わった様子はありませんでしたか?』

『いや……そんなには。けど、彼の連れがテキーラを飲んでましたね。寝る前に寄せって言ってたんですけど。ハハハ、勿論泥酔でしたけどね』

『ん?ちょっと待ってください。連れ?』

『えぇ、そこに座って映画の話を。英語に訛りがありましたね。イギリス風の』

『顔とか服装は覚えてますか?』

『服装はコートにスーツパンツ。帽子を被ってましたね。顔は結構ハンサムでしたよ。それに物静かでした。けど、特徴っていう特徴はありませんでした。んー、よく覚えてないだけかも知れませんが……。あ、ほくろがありましたね!目元に。それとオッドアイでした』

『ふむ。ありがとうございます』

『あ、店主。彼らは何を飲んだんです?』

『え?あぁ、確かベルモットを。連れの方はテキーラをショットガンです』

『ショットガン?』

『ショットグラスのことです。テキーラをショットグラスで飲むことをショットって言うんです。ショットガンとも言いますが、使う人は少ないですね』

『んー。ありがとう』

『いえいえ。あ、あと……。私の見間違いかも知れませんけど』

『はい?』

『入店した時と帰る時、何か雰囲気が違ってたんですよね』

『え?』

『い、いや。別人というか……。格好は同じだったんですけどね』

『それは連れの方ですか?』

『はいそうです』

『ふむ……。ありがとうございます』

『いえいえ』バーテンはグラスを拭く。

二人は車に戻る

『んー、目元のほくろとオッドアイということしかわかりませんでしたね』

『いや、もう一つ。手がかりはもっと絞れるとこまで絞ろう。連れはテキーラをショットガンと言った』

『はい。普通はショットなのにわざわざ』

『特徴的な言い回しを使うということはそれに詳しい人物』

『酒に詳しい人物!』

『そういうこった。被害者の周辺で酒に詳しい奴を探すぞ!』

ベテランは車を走らせる。


~ニューヨーク市警本部~

捜査一課はオフィスに戻り、証拠品の整理や犯人の手がかりを探していた。

『どうやらカールの周辺に酒に詳しい人物はいませんね』

『なら酒に詳しい第三者か……。ほくろとオッドアイは?』

ルーが椅子に座る『いません』

『クソっ!なんら変わんねぇな』

『目撃者の聞き込み終わったぜー』そこへハンプティダンプティが帰ってくる。

『で、どうだった?』

『目撃者や銃声を聴いた人はゼロでした。あそこは人通りが少ないですし、銃声も列車の音でかき消されたんでしょう』ハンプティのステイツが報告する。

『奴さんも相当頭が切れるぜ』と、ダンプティのコロンバスがマックの袋を開ける

『おいそれ俺の飯だ』

『固いこと言うなよ。俺たちは朝から5ブロック先まで歩いてたんだぜ?』バーガーを食べながら『それと、奴さん……うめぇなこれ。イーストヴィレッジに初めて来たのかもな』

『それはどういうことだ?』

『あそこに住んでいるダチに聞いたが、見馴れぬ顔だって。それに、あんな危ない所でヒントとなる紙を被害者の腹の上に置くか?』

『もしギャングが見つけていたら服や金目のものは持ってかれますからね。しかも路地裏でしたし。見つからなかったのは運が良かった』

『んー。ステイツが言うならそうだな』

『おいそれどういうことだよ』

『では、そういうことで。行くぞコロンバス』

『ふん。バーガーありがとよ!』とゴミを机に置いていく

『クソ。あの野郎全部食いやがって』

『よぉウィティカー!早いとこお前の女房とヤらせてくれよ』

『そいつは惜しかったな。俺は先にお前の妹を攻略済みだ』

ケンタッキーの袋を持ったウィティカーがベテランの前に座る

『ハハハ。あの2人は相変わらずだな』

バシッ!ベテランがケンタッキーを奪う

『こいつは俺が食ってやるからさっさと報告しろ』

『おい!』

『奥さんには内緒にしといてやるから』ベテランはウィンクをする。

『そりゃどうも!……殺害方法は口に44マグナムを突っ込んでの銃殺。犯人の指紋もない。おい、ルー。ロカールの法則とはなんでしょう?』

『確か、物質と物質の等価交換のことですよね?それも微量の』

『そうだ。被害者と加害者。接触があればお互いの物質、または微量物質が行き来する。だから、被害者に付着している物質は加害者が付けてきた物とも考えられる。これがロカールの法則』

『御託はいいから早く言えよ』

『被害者のの衣服から微量だが、光沢のある鉄黒色の磁鉄鉱が見つかった。大きさは0.05mm~2mm。ほとんど岩と水晶だ』

『宝石ですか?』

『いや貝殻だ』

『岩ってことはロングアイランド周辺か?』

『そうだな。仏さんはウォール街勤務だから、おそらく犯人のだろう』

『よう』

そこへフレッグと一人の男が入ってきた。

『よう。また殺しだって?』

『あぁ、イーストヴィレッジでな。だが、今回はFBIの出る幕じゃないようだぞ』

『まぁ、そういうな。お、ケンタッキーじゃねぇか』フレッグはチキンに食いつく

『あぁ!俺の飯!』

『ん?これお前のか。そういうな。俺は朝一でシモンズのとこへ証拠品を持ってたんだぞ?しかもあの野郎俺がDEAのオフィスに入るなり文句言ってきやがって!口が開く度に、口を塞いでケツにドラッグぶち込ませてやる』

『おいフレッグ。そちらは?』

『あぁ、こいつはレジー。うちの心理科学捜査官だ』

『初めまして、気軽にレジーって呼んでください』

『どうも』

『レジーはプロファイリングにおいて天才だ。犯人の特徴や諸々はこのホワイトボードが全部か?』

『あぁ、そうだ』

『じゃあレジー。やってくれ』

『はい…………。まず犯人ですが、犯行のヒントを紙に書くということはそれほど謎解きを楽しんでいないんです。すぐ破り捨てされる紙に書くというのは、それが次の犯行においてさほど重要なものではないのです。そして、とても攻撃的。警察にひどい威圧感と嫌悪感。警察に手がかりを残す。が、それに自信があるか微妙。それと殺し方。銃を使うということは人を殺すとこに慣れていない。だが、口に突っ込んで撃つというのは殺しになんの抵抗もないサイコパス。

このことから、犯人は頭がよく、最低でも自分は他より良いと思っていて、物事がうまくいかないとイラつく神経質タイプ。故に確実な銃を使う。反面、消極的な面もある。自分の立案、提示する課題に絶対的な自信は持たない。持てない。自分でそれに穴がないか入念に調べる。過去に何か警察にされた可能性がある。自分に自信がないので失敗しない職業。サイコパスの面も出さない仕事。かといって、オフィサーじゃない。適度に人と関わって精神を保っている。売店とか、運転手とか』

『なふほど……。では被害者の連れの方は?』

『服装が黒の長めのコートと帽子か。黒や帽子は隠し事がある時や自信がない時にとりあえず選択する、スタンダードなもの。英語に慣れていなく、イギリス訛りは裕福な家庭に育った可能性もある。そして、酒に詳しいかったり、言動が少ないのはアルコール中毒か、何らかの中毒症の可能性もあります。これらと犯人のプロファイリングから、関連性が高いと思われます』

『さすがだな』

『被害者の連れが犯人か……。まぁ、それが普通だわな』

『もう一度周辺を洗いますか?』

『そうだな。ウィティカーはその貝殻の調査を続行してくれ。フレッグは待機だ。レジーはプロファイリングを続けてくれ』

『待機?』

『お前はシモンズの足止め役としていてくれ』

『はぁ!?なんで俺があいつの!』

『同じ連邦捜査官だろ?それに、今回の捜査権と逮捕権は我々にあるんだから』

『へいへい』フレッグはチキンを食べきる

『この野郎、全部食いやがったな!』

『変わってないな。フレッグは軍隊にいた頃もすんごい食ってたからな』

『うまかったぜウィティカー。てかそろそろファーストフードやめろよ。また奥さんに叱られるぞ』

『そうだぞ、それ以上太ってどうする』

『おたくらも1日顕微鏡相手にしてたらそうなるさ』

『なら、俺んとこに来いよ。FBIの入学基礎訓練テスト受けさせてやる』

『いや、遠慮しとく』と、ストローでコーラを飲む。

『おいおい、またそんなに飲んで。ゲップなら便所でしろよ?俺のオフィスでしたら口に掃除機を突っ込んでやる』

『大丈夫だって〜』

『こいつの口から出るのとケツから出るやつはバズーカ砲並だからな。ルーも気をつけないと一瞬で総合病院行きだ』

『おい、フレッグまで!って、レジーさんも引かないでください!』

『さて!』ベテランは立ち上がる。『行くかルーキー』

『え!?どこへですか?』

『労とガソリンを惜しまず!ロングアイランドまで車を回せ』

『は、はい!』

ジャケットを肩に回してオフィスを去るベテランに追いつこうと、ルーは車のキーを持って走り出る。

着々と犯人の特徴、行動、思想理念が浮き出る中、ルーとベテランはロングアイランドへ。

犯人の新たな手がかりが見つかるが、2人の前にシモンズ捜査官が立ちはだかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ