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1/364  作者: ブックス
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林間学校の班決め!その1

キーンコーンカーンコーン

いよいよ、3限だ。この時間が終わったら昼食である、僕は休み時間を羽染との世間話ないし、羽染からの一方通行のコミュニケーションに費やしてしまったので、癒しの音楽を聴くことが出来なかった。

「はい!皆さん今から林間学校についての説明をしたいと思います。」

大和の声である。隣では、楽しみだね廣瀬君!などと羽染が言っている。僕は聞こえないふりを盛大にかました。

三雲が林間学校についてのしおりを配布した。何やらもう2週間もしたらあるらしい。特に目立つようなやる事はなかった。クラスで班を作りカレーを作り、その後レクがあるらしい。僕はしおりをパラパラめくって一通り林間学校の内容を確認した。

「それでは今から男女2人ずつの4人組を作ってください。この班でカレーを作ります。では、今から15分ほどでお願いします。」

大和がいつにもなく真面目だなぁ。僕は心の中でずっと思っていた。すると、隣から肩をポンポンと叩かれた。どうせ羽染である、あえて横は向かなかった。しかし、ポンポン、ポンポンと永遠に続いたので諦めて左を向いた。すると”ぷにゅ”羽染の人差し指が僕の左頬にぶつかった。というより羽染が人差し指を準備していたのであろう。

「何か用かな?羽染さん?」

僕は不機嫌であることをアピールしながら羽染に聞いた。言われる内容は大体予想がつく。こいつの事だどうせカレーの班一緒になろうという勧誘であろう。もちろん、絶対に嫌である。こいつといては成功するものも失敗しそうだ、それ以前にまた何か良からぬ事が起きそうである。しかし、羽染さんは少し予想に反した事を言ってきた。

「ねぇ廣瀬君。廣瀬君の班に入れて。後、女の子もう1人誰か連れてきて?」

、、、は?前半までは予想の範囲内である。しかし、後半は予想外であった。

「まず、班には入れないから。てか、羽染さんくらいなら女の子の友達もう沢山いるでしょ?」

単純に僕は質問した。しかし、彼女は首を横に振った。彼女曰く最初にグループが出来た時にうまくのめり込めなかったらしい。こんな女の子受け良さそうなのにグループに入れなかったのか??僕は疑問しか起こらなかった。すると

「へーい啓吾!カレーの班同じになろうぜ!!お?啓吾〜まさか羽染さん誘ってた感じ?」

「誘ってない」

大和である。僕はキッパリと否定した。周りではまだ男子同士、女子同士でいくつかグループを作っているようであった。僕は羽染に目配らせでグループ決めてきなよと促した。しかし、彼女は首をふるふると横に振るだけである。大和が何やら言っているが耳にいれないようにした。

「わかったよ。誰か1人連れてきたら同じ班になろう。だから行ってこい。」

羽染は本当?っと聞いてきた。僕は頷いた。すると羽染の顔が少し晴れて席を離れ女子の中に入っていった。

「羽染さん。啓吾の事好きなんじゃね?」

「俺は嫌いだ」

僕は答えた。しかし、これは半分本当であって半分嘘であった。こんだけ好き放題色々やられて好きであるという方が異常である。だが不思議と彼女を助けてしまう自分もいた。正直、僕自身もわからないでいた。

「廣瀬君!連れてきたよ!」

まだ1分も経っていない。やはり、こいつ自分から行かないだけであって普通に馴染めているのではないだろうか?彼女が連れてきたのは確か柳瀬凛っていう人である。黒髪ロングでとても優しそうな人であった。大和は隣で可愛い子が2人も同じ班であることに大喜びである。

このようにして、僕たちの班は結成した。


「もちろん班長は啓吾な!」

大和が勝手に言った。羽染はさんせーいと手を挙げている。柳瀬さんはクスクスと可愛げある笑顔を浮かべている。


僕はこの時柳瀬凛という女の子に不思議な感覚を抱いた。

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