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1/364  作者: ブックス
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序章、第1章

「啓ちゃん、私たち別れましょ‥‥‥」

ある年の6月14日彼女は突然の別れを告げた。


第1章-出会い-

都内のある学校で、入学式も終わり大分と生徒内でもグループが出来始めた。

「おーい、啓吾。今日委員会決めだべ?何やるか決めた?」

僕、廣瀬啓吾に声をかけたのは中学の頃から一緒の三雲大和であった。僕は特に決めてもいなかったので、「別に?大和は?」と返した。そう聞くと三雲はとても嬉しそうにニヤけ出して

「俺か?俺はだな、旅行委員をやりたいんだ!ほら、この学校5月にいきなり日帰りだけど林間学校があるだろ?そこでだな‥‥‥」

三雲は永遠に語っていた。僕はいつも通り相槌を打ちながら話に耳を傾けていた。

先生が入ってきて、LHRが始まった。今日の日程は1〜5限まで全てがLHRであり委員会決めや、林間学校について何やら話し合うらしい。すると、先生はいきなり

「みんな、席替えをするぞ!このクラスはちょうど男女20人20人で同じだから男女隣あわせの席ね。早く男女間の仲を深めてね。」

と言い出した。先生は2年目の女の先生であった、先輩からはそこそこいい評価を受けているので確実に当たりである。後ろから三雲がすごく嬉しそうに、男女隣の事や先生が美人の事を言っているが今回はスルーしておくとしよう。

席替えが終わり僕は一番後ろの席になった。さらに窓側ということもあって最初の位置取りとしてはこの上なく最高のところを取れたであろう。そして自己紹介が始まった。


どうやら隣の子は羽染翠という子らしい。茶髪のとても明るそうな子でとても女子受けしそうな笑顔が絶えない子であった。僕と羽染はいくらか会話をしたがその内容は覚えていない。おそらく、たわいもない会話であったのだろう。

席替えと自己紹介で1時間目は終わった。授業間の休憩は15分で次の授業で三雲が楽しみにしていた委員会決めだ。休憩時間になったのでいつもの通りヘッドホンをつけ音楽を聞こうとしたその時

「おい、啓吾!!お前の隣羽染さんなのか!?いきなり引き強いな〜知ってるか?羽染さんって言ったら成績優秀才色兼備!お前、基本興味しめさないけどイケメンだからピッタリじゃないか。」

僕は心底落胆した。僕がいきなりそんな女子と隣だと?やめてくれ。そもそも僕はまだ彼女を作ったことすらない。それに基本女子とは関わりたくないというのにいきなり席替えで女子が隣になったのでさえ嫌気がさしているのに更にその女子がそんなアイドルだと??僕は嫌気が増したので三雲を無視してヘッドホンで音楽を聴き始めた。なにやら三雲が騒いでいるがもちろん何も聞こえない。

しばらくして、「かぽっ」ヘッドホンが外された。三雲では無いと思う、僕の音楽を聴くことの妨害はあいつにはするなと言ってある。では誰だ?

「廣瀬くん!何の委員会にするか決めた?」

羽染だった、僕はこの上なくイラついたので無視して再びヘッドホンをつけた。また外された。つけた。外された。

「何?何で僕の委員会に興味あるの?特に意味がないなら邪魔しないで。」

羽染はポカンとした顔をした。ヘッドホンを戻そうとしたとき

「委員会には興味ないけど、廣瀬くんには興味あるかな。だから話しかけたの、ダメ?」

「そっか、別にいいよ。でもそれなら口で言ってヘッドホン人に外されるの嫌いだから。」

僕はこれ以上機嫌悪くなりたくないので羽染と話すことにした。しかし、話し始める前に授業が始まるチャイムがなった。


「さぁ委員会決めね。まずは学級委員から決めようか。男女1人でね。学級委員はこの後の委員決め仕切ってもらうし、色んな仕事あるから大変だよ。じゃあ誰かいる?」

学級委員とか絶対嫌だわ。僕は仕事少ないらしい保健委員にでもし‥‥‥

「私と廣瀬君で学級委員やります!委員長は廣瀬君で!!」

三雲が反対側から指笛を鳴らしながら煽っている。本当に煩わしいやつだ。それより、何をやってくれてんだこの女は!学級委員なんて死んでもやりたくなかったのに、しかもよりによって委員長‥‥‥最悪だ。

「立候補なんてそうとうなやる気ね。廣瀬君もそれでいい?」

「え‥‥‥いや、はい。大丈夫です。」

かくして、僕は学級委員長になりました。そして羽染のことが嫌いになりました。


この頃、廣瀬はこの後の羽染と何が起こるかを知る由もなかった。


「よ!啓吾!!学級委員長かっこいい!」

大和うるさい

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