表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Fランクダンジョンの平和な日常〜ダンジョンコアになって十数年いろんなことがありました〜  作者: 弌黑流人
【第一部】 第二章 王族の危機とコアの秘密

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/132

第14話 マグマの化身と、動く「ととのい」の迷宮。

 地殻変動という最大の危機は、コアの即座の対応により、新たな「サービス」と「防御システム」へと転換された。


 熱を逃がすための通路の再構築と、マグマのエネルギー制御を進めた結果、コアの部屋の直前に、新たな階層が一つ追加された。


 新たな階層は、地下深くのマグマ溜まりから熱が漏れ出す『火熱の迷宮』となった。壁は常に熱を帯び、通路には煮えたぎるマグマ溜まりがいくつも点在している。


 この階層の壁を構成し、サウナの熱源も担う、新たなモンスターを合成した。


 元の素材: マグマの熱に耐える岩石 + マグマの原液 + 『細分化スキル』

 結果: 『タイルス・ゴーレム(通称:熱タイル)』


 体躯の大きなマグマゴーレム(中級)ではなく、手のひらサイズのタイル状に細かくされたゴーレムたちだ。彼らは互いに連結し、迷宮の壁や床として機能している。


 (これで良し。ゴーレムを細かくすることで、一体あたりの殺傷能力を初級レベルに抑えた。全体では中級の防御力を持つが、個々の討伐報酬は低級のままだ)


 『熱タイル』ゴーレムたちの最大の役割は、迷宮の形を自在に変えることだ。冒険者がこの迷宮に侵入すると、コアの魔力制御に従い、壁が自動で動き始める。この動く壁によって、コアの部屋に続くルートは常に変化し、事実上、最短での踏破を不可能にした。さらに、マグマ溜まりの熱は非常に強力だ。この階層を突破するには、耐熱装備や高度な冷却魔法が必須となる。

 

 「マグマの熱に耐えうる装備や魔法が必要になる。初級ダンジョンなのに、難易度が自然に上がったな……」


 コアのモニターには、新たな階層の設置により、このダンジョン全体の難易度が「中級に限りなく近い」と表示されていた。しかし、提供される素材の品質(低級)とモンスターの個々の殺傷能力ゼロは変わらないため、あくまでもダンジョン格付け上は低級のままだ。


 (完璧だ。平和主義を貫きながら、誰もコアに到達できない絶対防御を築き上げた。しかも、この熱を利用して「安堵の湯」と「サウナ」という、新たな EXP 源も確保した)


 そして、この熱タイルゴーレムは、サウナの質も支えていた。コアは熱タイルの一部をサウナ室の「ストーブ」として使用した。タイルス・ゴーレムは、自身の体温を精密にコントロールできるため、熱波ゴブリンが水をかけた際も、常に最高の熱効率を生み出す。


 危機を乗り越えたコアは、地殻変動を逆手に取り、自らの安寧を確固たるものにした。こうして新たな障壁が加わったダンジョンは、「低級ダンジョンでありながら、誰も踏破できない」という、さらに奇妙な評判を獲得しつつあった。

 ご拝読ありがとうございます。温泉施設と迷宮フロアを獲得した低級ダンジョンがここに爆誕!!これは一度難易度査定をした方が良いかもしれませんね(汗)。ひとまず、温泉施設を楽しんでいただこうと思います。それでは、また次回をお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ