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Fランクダンジョンの平和な日常〜ダンジョンコアになって十数年いろんなことがありました〜  作者: 弌黑流人
【第一部】 第二章 王族の危機とコアの秘密

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第11話 最終フロアへの到達と、コアの防衛戦。

新章突入!!

第二章 王族の危機とコアの秘密

 カイトたちの突破速度は、俺の想定を大きく上回っていた。


 彼らの強みは、討伐という「回り道」を一切しないことにある。彼らにとって、俺のダンジョンは、ただの「コアへの最短ルート」でしかなかった。


(時間稼ぎだ。踏破を諦めさせるには、彼らの体力を削るか、精神力を挫くしかない)


 俺は、次のセクションで、緊急生成した最新の防御ギミックを発動させた。通路を曲がった瞬間、カイトたちの前に立ちはだかったのは、足元から天井までを覆い尽くす『超粘着スライムの壁』だった。


 「なんだ、これは!?」カイトが剣で斬りつけるが、スライムは粘着力で剣を絡め取り、跳ね返してしまう。


 「無駄よ、カイト。これはただの物理的な障壁。殺意がないから、斬っても意味がないわ」ルナが冷静に分析し、氷魔法でスライムを瞬時に凍結させ、通過ルートを切り開く。


 ルナの突破を許した直後、俺は次のギミックを起動させた。通路全体に、『高速増殖ミントスライム』の群れを放出する。


 ミントスライムは無害だ。しかし、一瞬で倍々ゲームのように数を増やし、通路を埋め尽くす。視界は閉ざされ、移動速度はゼロになった。


 「くそっ、これじゃ進めない!ミントの匂いがきつすぎる!」カイトが顔をしかめる。


 「カイト、待って!これも罠じゃないわ!」ルナが冷静に解析を続ける。「このミントスライムは、ただ増殖しているだけ。危険なのは『視界』と『疲労』よ。ジン!音と匂いで突破口を探して!」


 ジンは、その鋭い勘を頼りに、スライムの密度が薄い隙間を的確に突き、突破口を見つけ出す。


(殺意を排除した防御策は、すべて解析されてしまう。このままでは、このダンジョンの平和の根幹が崩れてしまう)


 彼らは、ついに最終エリアである『生命の泉』の扉の前に到達した。この扉の奥には、コアの部屋がある。


 「コアの部屋だ!見ろ、カイト!」ジンが興奮して叫んだ。扉の前は、清掃ゴブリンが定期的に磨き上げているため、清潔で静かだ。扉の脇には、いつものようにジェラートの入った皿が置かれていた。


 「くっくっく。コアの目の前まで来てやったぞ」カイトは剣を扉に向けた。


 「待って、カイト」僧侶のアリスが、小さな声で彼を止めた。「この扉、すごく、安堵する魔力を感じるわ。殺意が全くないの。本当に、このダンジョンを壊していいの……?」


 アリスの純粋な疑問に、カイトは苛立った。「何言ってんだ、アリス!これは卒業試験だ!このダンジョンが安全だからこそ、初級の俺たちでも踏破できるんだ。さあ、行くぞ!」


 カイトが剣を振り上げようとした瞬間、俺は扉の魔力を最大限に開放した。


 扉の奥、すなわち『生命の泉』から、安堵と回復の魔力が、波となって溢れ出す。それは、Sランク冒険者さえも引きずり込んだ、極上の「疲労解放」の波。


「うっ……なんだ、急に体が重い……」


カイトの剣の勢いが、一気に鈍った。

 ご拝読ありがとうございます。あっけなくコアのある部屋の前まで来てしまいましたね。ですが、溜まった疲労が溢れ出たとき、体は重く感じ、集中力も鈍るもの。これには抗えないことでしょう。さてさて結末はいかに!!それでは、次回もお楽しみに!!

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