未来のほうを、向いて。
皆さんどうも!Yukiです。
皆さん、聞いてくださいよ。
先日、『恋の病』を読んでくれている友人に
「私は恋愛小説とかは無理だが、Yukiのは読みやすいから読める。」
っていって貰えました!
その時の私の反応は素っ気無いものだったのですがモチベーションが上がって、書き始めました。
皆さんも褒めてください!私がやる気になります!
私は褒められて伸びるタイプなんです!
褒めてくれた方、ありがとう!
というわけで最近の出来事は忘れて、本編を
「どうぞ!」
目が覚めた。
時計は時間を刻んでいる。鏡を見ても瞳に凛音は映っていない。頬をつねると、鈍い痛みを感じる。
昨日の続きでは無い……本物の朝だ。
現実に帰ってきたことを喜ぶ反面、もう会えないのかと悲しむ自分もいた。
そんな空気を壊す様にドアの向こうから父の声が聞こえる。
「奏、仕事行ってくる。あと、ちゃんと学校行けよなぁ。」
「……うん、いってらっしゃい。」
父の茶化すような言い方にどこか優しさを感じた。
でも、そんなことを言えるのは二人の死を父は乗り越えたからだ。
周りが死を受け入れて淡々と進むのに対し、奏だけが時間から取り残されている感覚。
私だけ周りと違う。私がおかしいのかな?
目を瞑れば過去の思い出が断片的に浮かんでくる。
優と出会った入学式に、凛音と遊んだゲーム、楽しかった海。
大切な記憶を断片的にしか思い出せない自分に、少しだけ嫌気がさした。
静寂の中で音だけが世界を包み、孤独を感じさせた。
◇◇◇
コンコンコン、自室のドアがノックされる。
それがまるで、二人が遊びにきた様に感じられる。そんなことが起こるはずが無い、わかっているが期待してしまう。夏祭りのことは全て夢だということを、また遊びに来てくれることを、また一緒に笑い合えることを。
そんな淡い期待は泡となって消えてしまった。入室してきたのが母だったからだ。
母は今日の夕飯のリクエストを聞くと颯爽と立ち去ってしまった。
その際、部屋を出て行くドアの閉まりゆく中での光の差し方で二人が帰っていく様子を思い出した。
こんな些細なことで思い出す様では、立ち直る日は遠そうだ。
「そうだね。」
「凛音、そこにいたんだ。」
気づけば目の前に凛音が立っていた。これは夢では無い、なのに凛音がいる。なら幻だろうか。
「幻なんかじゃない。カナ先輩が見てるんだよ、その目で。」
「でも。凛音は、もうこの世には……」
そこで、ふと思い出した。
夢で凛音が『夢だと思えば夢だし、現実だと思えば現実。』と言っていた。
つまり、今見ているのは長い果てなき悪夢という事なのかもしれない。
夢から覚めれば、みんなと笑い合う毎日に戻ることができる。そうであればどれだけ良かったか。
「カナ、いつまでも私達だけを見続けないで、前を向いて歩き始めて。私はカナの笑っている幸せな未来を見たい。」
「そんなことできるわけがないよ、無理だよ。二人の居ない世界に生きて何になるの、教えてよ。」
「私達はいるよ。カナの心の中に、思い出として過去で生き続けるよ。」
「で、でも、もう一緒に笑い合ったりできないよ。そんなの嫌。」
「カナは、今過去に縋って生きてて楽しい?それなら良いの、カナが笑っている未来。それが私の願いだから。」
優は真っ直ぐ澱みない眼差しで私を見つめている。涙が一滴、一滴と落ちてゆく。涙が溢れる度に凛音と優の姿が光る粉となり風に運ばれ消えていく。
止まれ止まれ止まれ、涙を止めようと堪えようとするが止まらない。
「「ねえ、笑ってよ。笑顔が一番素敵なんだから。」」
その言葉を最後に、二人は消えて行った。
消えた後、机の上のノートが風でめくられた。そこには『未来のほうを、向いて。』と書かれていた。
私の鳴き声はより一層、大きなものになった。
コンコンコン、3回のノックの後にドアが開かれる。
「はじめまして、君が西風奏かな?」
異物が部屋に響き渡った。
本編はどうでしたか?
満足していただけたなら幸いです。
そういえばですね、今回……
『そんな淡い期待は泡となって消えてしまった。入室してきたのが母だったからだ。』
を「期待→気体(同音異議)」と「泡→気体(泡は空気なハズ!)」で韻を踏んでいるんです。このギミックどうですか?
ドヤアアア
ということで話のネタも尽きたのでそれではまた!
バイバイ!




