空欄の二席 (今回は、奏視点です。)
皆さんどうも!Yukiです。
第二章、堂々たる開幕です。
え、
主人公しか残っていないのにどうする気だって?
そこは、楽しみにしていてください。
フォローなどもお願いします!
それでは本編を
「どうぞ!」
新学期になった。
空席がふたつ。
教室に、ぽっかりと穴が開いている。そこにあったはずの笑顔は、もう戻らない。
誰も見ない。誰も触れない。それなのに、私の意識だけは、どうしても離れられない。
黒板の前で、昼休みの廊下で笑っている。
今だけを見ている。まるであの日がなかったかのように。初めから二人は居なかったかのように。
置いていかれたのは、私だけだ。
時間が進まないのは、私だけだ。
あの夏に溺れて、みんなのように前へ進めない。
聞こえる気がする。
呼ばれた気がする。
「カナ」
「カナ先輩」
柔らかい声が、優しい声が、どこからか聞こえる。
後ろを見ても誰もいない。
わかっている。
けれど、心臓は諦めきれないように高鳴って、期待してしまう。
生きているんじゃないか。
まだ、ここにいるんじゃないか。
また、笑って話しかけてくれるんじゃないか。
私は淡い期待をする。
幻だと知りながら、私はその声を探す。
幻だと知りながら、その影を追ってしまう。
諦めることもできずに淡く、脆い何かに縋り付く、
ー希望ー
裏切られるとわかっている希望だ。
死ぬなら、私が死ねばよかったのに。
二人は幸せに死ぬ、その時まで笑っていて欲しかった。
私は過去に生きている。
どうでしたか?
大体、章の初めと終わりは短くなってしまいます。
私は、主人公が過去に囚われて生きていく
ーー ーー ーー ーー ーー ーー ーー
生きている方→今、未来を生きる
亡くなった方→過去でしか生きることのできない
ーー ーー ーー ーー ーー ーー ーー
みたいな感じの昔のイメージをもとに作られました。
『ネタバレになった』だって?
大丈夫!
いつもどうり、その場の流れで書くから、方向性はグチャグチャになるはず!
それでは次の作品で
「「バイバイ!」」




