僕は死を待つ人形さ (カナ視点です。)
皆さんどうも!Yukiです。
今回は中二病くさい題名ですね。いったい誰がこんな題名に……はっ、私!?
まあ、つまらない茶番はさておき、今回は意味のわからない言葉が出てきても”決して検索しないでください”
しっかりと語られるので。
くれぐれもお願いします。
では本編を
「どうぞ!」
「優が死んだ」突如、その連絡はきた。
一体何が起こったのか、連絡をくれた凛音に事情の全てを聞いた。
◇◇◇
帰りに莉音が幼稚園の前で話し始めた。それと同時に優も声をかけた。
「あの。」
「ねえ。」
「えっと……じゃあ、先僕から。」
「何?」
そこで二人は自然と歩みを止めた。周りの喧騒が遠のいていく。
「優、僕は……優のことが好ーー」
優は全力で凛音を突き飛ばした、それと同時に凛音の顔が絶望と驚きに染まった。
そして、優の腹に激痛が走る、猛烈な痛みに優は声も出ない。
そう、通り魔だ。
凛音が刺されそうになったところを優が庇ったのだ。
「優、優、大丈夫?誰か救急車をお願いします!」
「コ、コープスリバイバー。シェリー。カンパリ……オレンジ。」
「優、何を言っているんだ。しっかりして。」
凛音は思ってしまった。優は腹にナイフが刺さろうと、血に染め上げられようと、ため息が出そうになる程に美しい。
白い着物が、紅に染め上げられた頃、優は救急車に運ばれる前に意識を手放した。
何かが壊れた音がした。まるでガラスが割れたような音だった。
二人を労るように優しく雨が二人を包み込んだ。
◇◇◇
全てを聴き終わったとき、すでに奏は泣き崩れていた。
もう、優は今を、未来を生きることができない。過去でしか生きることができない。
そんなの、理不尽だ。ある日突然、他人の手によって命を奪われるなんて。
「ねえ、凛音はその時……最後まで、優を愛してあげれた?」
私は何てことを口走っているんだ。口、止まって!
「優は、優はね。凛音を庇ったんだよね?私なら、好きでもない人に……身を呈してあげれないよ。」
「うん……僕は最後まで優を愛していたよ。愛しているよ。」
凛音は優を愛していた。その事実を知って満足したのか、私はもう話さなかった。
自分が話すかすらわからない。もう何もかも嫌だ。
「優は死んだ、あっははは……僕は死を待つ人形さ。もう、この身を『恋の病』に蝕まれるだけ。」
「どうしたの凛音、大丈夫なの?」
「コープスリバー、死んでもあなたと。」
「それって、もしかして。」
「シェリー、今夜はあなたにすべてを捧げます。」
「優が最後に言った…」
「カンパリオレンジ、初恋。」
「…言葉の意味?」
「そうだよ、調べたんだ。」
そこで電話は切られた。
◇◇◇
翌日、凛音の家へ訪れたが、いつもなら凛音が出るのに親御さんが出てきた。
どうやら、凛音は部屋から一回も出てきておらず、呼びかけても返事が無いらしい。
流石に心配なので、凛音の部屋をノックしてドアノブをひねる。
開けるとそこには、首を吊った凛音と遺書があった。
内容はこうだ。
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僕は優に恋をしました。しかし優は死に、僕自身も『恋の病』の影響で来週死んでしまします。
希望なんてもう、どこにも無い。ならば、早く楽になろうと死ぬことにしました。
家族やカナ先輩、さようなら。今そっちに行くよ、優。
もう、過去でしか生きることを許されない君に想いを馳せる。
遺書 高田 凛音
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とても簡潔で悲しいく、寂しい文だった。
凛音、来世は何があっても死なないでね。きっといいことがあるから。
本編はどうでしたか?
満足していただけたなら幸いです。
今回は言葉メインであまり納得がいっていませんが、良い方法が思いつきませんでした。
アドバイス、感想等ありましたらお伝えいただけると幸いです。
(敬語あっているか心配)
それではまた次回。
バイバイ!




