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雨の部屋で

作者: 檸檬

【短歌十首】



横になっていくつもの水溜りが出来て行く

目を閉じて映るもの




煌めく夢

輝きの中には硝子の破片もある

知っているから




名状しがたい白々とした煙霧に曇る鏡

笑顔はどこ




チェリーをくちずさみ

プチッと種を出して蘇るあの日の戯言




曇天に食べたくなる元気玉

黄色が映えるとタマゴサンドを作る朝




梅雨の団欒

手巻き寿司に爽快な

青しそと梅が仲間入り




紫君子蘭、アガパンサスアフリカンという

名に心染まる




愛の教養はないままがいい

雨音に消え行く遠くの汽笛




ラジオ波で読んで貰えたら

ただ嬉しかったあの時の気持ちのまま




どこ吹く風の音

雨音に響かせたウクレレ

目を閉じておやすみ



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― 新着の感想 ―
[良い点] 雨が降る日の部屋の中で、目を閉じて、心にできていく水溜り、煌めく夢の中の硝子の破片、曇る鏡と表情。はじまりの描写から心に残りました。 チェリーを口にし種を取り出して。タマゴサンドの白いパ…
[良い点] 言葉選びのセンスが凄く良い意味で見ない、珍しいと思いました。すごく良かったです!
2024/06/22 14:53 退会済み
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