異世界転生の闇
初投稿で拙い文章ですがよければ見ていってください。
女神Aは今日も死んで送られてくる日本人を異世界に送っていた。
「田中洋平よ、あなたは正しく生き、良き人間でありました。しかし、不運にも事故で亡くなってしまいました。ですので、あなたには異世界へ転生し第二の人生を楽しんでもらいます。では行ってきなさい、異世界エルムンガンドへ」
「えっ…どうい…こ…」
彼は言葉を言い終える前に転送されていく。
こうして多くの人間がどんどんと異世界に送られていくのだ。
しかし、そのほとんどは失敗している。
転生というものはいわば臓器移植と一緒である。本来できるはずの胎児に死んだ日本人の魂が入り込むのだから拒絶反応が起きてるのである。
送られたもののごく一部だけが成功し、その異世界で生きていくことができるのだ。
成功するということは拒絶されずに遺伝子が突然変異する、つまりチートというものが生まれやすい。チート主人公の能力は神様から与えられるわけではなく生まれ持った才能であるケースが多いのだ。
そして多くの人間は魂を拒絶され、その異世界で彷徨う魂となる。それが異世界における魔力や魔素になるのだ。
そう、異世界で魔法が使えるのは異世界転生に失敗した日本人の魂があるからである。
なぜ女神は異世界でこんなことをするのか。
女神は実はこの広大な宇宙の一つの惑星に住んでいる。
つまり、女神は女神ではない。正確には女神のような知的生命体である。
彼女たちは人間より遥かに高度な知的生命体であり、高度な技術を持っている。
そして彼女たちは地球という惑星を観測し、地球の死んだ人間の魂を集めることができた。
集めた魂を別の人間へと送り込む実験を始めたのはこの女神たちの娯楽のためである。
なぜか女神たちは地球の漫画やアニメに熱狂していたのだ。そして擬似的に別の惑星をアニメのような世界にしようと女神たちは考えた。
都合のいいことに転生に失敗した魂は魔素という謎の物質となり、その惑星では魔法が使えるようになっていた。
女神たちは歓喜した。もっと多くの魔力を送り込め。そう、彼女たちは熱狂し今や多くの日本人が犠牲になっている。
奇跡的に成功した日本人は大規模な魔法を使ってくれる。魔法というものは核兵器にも匹敵する力と芸術としての魅力を兼ね備えている。女神たちの研究者は興味津々となっていた。
そして異世界に直接干渉し出すようになる。スキルというものを擬似的な洗脳で作り出し、その世界の住民はスキルや職業を得ることとなったり、遺伝子改変によりエルフや獣人などが作り出されたりした。
全ては女神たちの娯楽であるのだ。
と私の勝手な想像でした。
おしまい。