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源流堂探偵事務所にようこそ  作者: 西渡島 勝之秀
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古銭の誘い 2

 後藤は駅前の焼肉店に向かった、最近出来た店ではあるが良い肉を使っている。

 当然美味しいが、お値段もそこそこなので滅多にはこれない。


 「久し振りだぜ! テンション上がって来た」


 店内に入るとスタッフが声をかけて来た、案内されたテーブル席につく。

 店内はそれなりに賑わっており注文後少し待たされそうだと不安になった。


 「いらっしゃいませ、本日はレディースデーです。ご注文お決まりになりましたらお呼び下さい」


 店員は水の入ったコップ2つとサラダを1つ置いていった。


 「サービスかな? 腹減ってるし、まぁいいか」


 その後カルビやロースなど4人前程食べ店舗を後にする。


 「ふぅ、大分食ったな。いつものトコいくかな」


 腹を満たした俺は行きつけのパチンコ屋に足を向けた。



 後藤真二は所謂社会不適合者である、定職には付かずギャンブルばかりしている。

 当然、収入は無く軍資金はどうしてるかと言えば、そう紐なのであった。


 「さて、今日は昨日の勝ちもあるしMAXいってみよう」


 後藤は店舗に着くなり目的の台に座った。


 「頼むぜ! 幸運の女神ちゃん!」


 言いながらハンドルに昨日のコインをセットする。

 程なくして、3000円程度の投資で当たりを引き確率変動に突入する。

 確率ループ型の台を選択していたが、今までに無いくらいに継続した。

 継続回数にして30回、出玉は20箱くらいになった。


 「やっば、連勝ジャン。たまにはアイツになんか買ってやるかな」


 後藤真二は所謂社会不適合者である。

 が、けしてクズではない、彼女に生活を頼ってはいるがそこには愛があった。

 喧嘩ばかりして仕事が続かない自分を見捨てずに支えてくれる、彼は彼女が幸福になる事を願っている。

 そう、心から願っているのだ。


 「そうだ、万年筆買って帰ろう欲しがってたからな」


 後藤はスーパーの前にある書店、源流堂に向かう。

 あそこは2回が探偵事務所になってるらしい、純銀の万年筆を買おうと考えながらふと気付く。


 「サングラスどこいった? 結構良いものなんだけどな」

  

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