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凍りついた眠りに

作者: 宇野大江

変温動物の君と

恒温動物の私


他人事のように眺める

氷に閉ざされた君の

薄い頭蓋骨に包まれた夢は

優しいか

怖くはないか

考える

そんなとりとめもないこと


深々と降り積もる雪

辟易とするような

冷たさの中で


時に不安になること

もし目覚めなかったらと

途方に暮れること

圧倒されそうな静けさに

戦いたりして


懐かなくたっていい

決してわかり合えなくてもいい

白い眠りから覚めたら

またわがままで振り回しておくれ


何だかなぁと見つめる君の

表情のない寝顔に

当てはめる感情

脈絡もなく

探したりする日々


不安に嘘を重ねること

疲れてきたら気付く

命の強さ見下していたこと


ごめんなさい

立派な飼い主でなくて

でもね


懐かなくたっていい

決してわかり合えなくてもいい

また巡り来る春に

何事もなく

この白い眠りから覚めておくれ





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