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6 お肌チェック

 男の時ならいざ知らず、女の子の姿で入るのは少し抵抗感があるが、汗の気持ち悪さを考えるとどうでもよくなる。


「うわぁ……」


 服を脱ぐと陶器のような白い肌があらわになった。


「思ってたより白い……肌弱そうだな」


 今日、外に出たときに顔と手が日焼けして赤みが帯びているのを風呂の鏡で確認できた。


「これ風呂でヒリヒリしそう」


 これなら先ずは顔と手を冷やすところからだな。

 男の時でも基本的に外に出て行って遊ばない引きこもりだったので肌は元々白かったので、外にいくと日焼けして痛い思いをした。

 だが、今の肌は日焼けのひの字すら感じさせない白さだ。絶対顔と手は痛い!


「今日風呂入りたくねぇ……」


 うだうだ言っても仕方ないと思い、シャワーで水を頭から被る。

 寒い寒いサムイサムイサムイサムイ!!

 いやマジで寒いから!?

 まだ夏にもなってない状態で水浴びとか死ぬわ!


「もう無理!!」


 8分は耐えたが冷たすぎて逆に痛くなった。

 沸いたばかりの熱々の風呂は、冷えた体にじんわりと暖めていく。


「ア゛ア゛アァ~」


 女の子にあるまじき声を出してリラックスする。声だけ切り取るとおっさんやおばさんの部類かもしれない。

 確か髪を風呂に浸けたら痛むんじゃなかったけ。まぁあとで調べよ。


「体と頭洗ってさっさとでよっと」


 体は前より楽に洗えたが髪がものすごくて洗いずらかった。

 余談だが首にあったほくろが消えていた。



   *** ** ***



 服がまだ届いてないのでまだ男の物の下着を身に付けるが、パンツは脱げそうになっている。


「早く服届いてくれ~」


 土下座のような状態でグデっていてもしょうがないと思い直し、毛先からドライヤーで乾かしていく。


「髪が長い女子の大変さを身をもって知ろうとは……」


 地味に複雑だ。

 乾かしたら次に化粧水で肌を保湿する。

 もうすぐ届くのでゲームをすることもできず、柔軟していたら若返ったせいか、前だったらあり得ないくらい曲がる。その事が楽しすぎてネットで調べて色んな態勢に挑戦していった。

 そうしていると玄関からチャイムがなった。


「ウニュクロからの配達です」


 おっ、来たみたいだな。

 Tシャツを着て玄関に向かう。


「はーい、今開けまーす」


 玄関を開け放つと結構な量の荷物が目に入った。


「!?」


 ドアを開けると配達のお兄さんが目を見開いている。


「どうかしました?」

「あっ!いえ、こちらで全てですね」


 紙袋7つ受け取り代引料金を支払い待ちに待った服を受け取る。


「ご利用ありがとうございました」


 次の配達があるのか、駆け足で行ってしまった。

 あらら、忙しそうだな。俺も初めの頃はあんな感じで、忙しなく働いてたな。


「先ずは着替えるか」


 パンツとTシャツの状態の今が、女性ものに変わっただけだ。

 着替え終えると眠くなるまでゲーム開始だ!

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