5 お買い物が一瞬の恐怖でお疲れモード
ログアウトして時間を確認すると15時半になっていた。
ご飯は規則正しく食べるようにしているが朝と昼は例外で晩御飯だけは17時半前後で食べるようにしている。ご飯はさっさと食べて家では特にゆっくりしたいからだ。
「もうこんな時間か、お昼も食べてないけど2時間後には晩御飯だしそれまでにめしでも買い出しに行くか」
この服装で外出は流石にないというか、普通に捕まる。大人用の服しか持ってないがズボンは折れば良いし、上はブカブカでもパカーもあるしな。
「ズボンどれにしよ……」
探していたら夏物のズボンもあったがウエストのサイズが合わなく、少し歩いたら脱げてしまう。ジャージのズボンが紐で縛るタイプだったので、それを着ることにしたが、上もジャージじゃないと統一感がないので着替える事にした。
「これで良いんじゃないかな?」
鏡の前でダボダボの服を着た幼女がいる。歩くのに支障が出るので折り込んでいる。袖は長すぎて手が全く見えない。
「これなら買い物に行けそうだな。ついでに女性物の服と下着、靴とかも買うか」
靴はサンダルを履いてスーパーと服屋に向かう。
道中他に入用な物がないか考えながら歩いて行ったが、何も思い付かないまま服屋についた。
「う…………」
服屋は性別、年齢など関係なく衣服を扱っているが、一人客の男性が少なく、女性が苦手な俺はキツいものがある。
だが今は幼女だ!
これを最大限活かして同じ服を数着買いますか!
「「いらっしゃいませ~」」
店員さん声を聴きながら入り子供服コーナーに向かう。
白と黒の飾り気のないシンプルパンツを4着ずつ、白と黒のスポーツブラ4着すつ、靴下の白と黒3着ずつ買い。
冬物はパーカーの白と黒を2着ずつ、ストレッチパンツの白と黒を2着ずつ、長袖の黒と白を2着ずつ買い。
夏物はワンピースの白と黒を3着ずつ、半袖を黒の白を2着ずつ、半ズボンの黒と白を2着ずつ買い。
最後に黒のジャージ2着と黒と白の靴を一足ずつ、黒いサンダル一個を買って店の人に配達依頼をして、3時間後に家につくようにしてもらう。
「――合計62,760円になります」
「カードでお願いします」
やっぱり高いな……。
*** ** ***
「服って高いなー」
お金は貯金が結構あるので心配いらないのだが、頑張ってためていたのが減っていくのは、なんかへこむ。
それに童貞で女になりたくなかった。
「まあ、何とかなるだろ」
晩御飯はレトルトカレーでいいや。レトルトカレーの中辛を選び取る。パックご飯も持ってレジに並ぶ。
外に出てからやたらと見られている気がする。
確かに銀髪幼女が一人で買い物に来ていたら注目されるのも分かるが――。
俺、誘拐されるとかないよね。
客観的にみるとロリコンの人達には誘拐しやすい状況ではと思い始めた。
誘拐できる状況
①一人暮らし。
②誘拐されても近所の人には気付かれない。
③暗くなっても買い物に出かけている。
④大人や男たっだ時の力はない。
⑤見た目が可愛い。
③は調整できるが他は変える事が不可能だ。
ロリコンの人は『YES!ロリータNO!タッチ』の紳士さんだけでなく『YES!!ロリータGO!!タッチ』の変態もいるのだこの世には。
変な汗が出てきた……。
よし走って帰ろ!
会計を済ませると手で持って、1秒でも早く帰った。
帰ると大手ネット通販ショップ『トントン』でマイオトロンと特殊警棒、催涙スプレーを購入し近日中には届くようにして購入した。
レトルトカレーを温め、ご飯は電子レンジで温めて食べ、食器を洗い片付けてもまだ時間には少し余裕があった。
「それならもう風呂も入って寝るだけの状態にしておこ!」
そうと決まれば早速着替えを用意し、パンツは届いてから着直せばいいから男物を持っていき、上はシャツを着る予定だ。だがブカブカでワンピースみたいになってしまった。
「……いくか」